「金スマ」盗撮騒動 「社内に盗撮サークルの噂が」【被害者告白】

表沙汰にできない「ある疑惑」とは

口止めなどがあれば、それは番組の悪評や、責任を取らされることなど恐れたのだろうと思えるのだが、前出の女性ディレクターは以前からウワサのあった局内の「盗撮サークル」を心配している。それは数年前、別の番組で発覚したスタッフによる盗撮が理由だ。

「被害者のタレントさんが事件化を望まなかったことで警察への通報もなかったんですが、局内の調査で、盗撮動画を4人の仲間内でまわし見していたことが分かって、そのメンバーもまた個々に別の盗撮をしていたことを白状、全員一斉に退職したんです。そのうち何人かはその後すぐに、別の下請け制作会社で働いていたので、こんな問題を起こしても再就職が簡単だってこと。だったらサークルもそのまま活動できちゃうってことですよね」(同ディレクター)

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性犯罪に詳しい風俗ライターの高山登氏によると、「そもそも盗撮好きは集団化しやすい犯罪」だという。

「盗撮好きの多くは最初、疑似的にそう見せているだけの盗撮モノAVからハマるんですが、すぐにリアルな盗撮映像を集めることや、自ら撮ることに価値を置きだすんです。でも、さすがに活動に限界があるので、同好の仲間と動画や情報の交換をし始めます。ネット上には痴漢とか盗撮の隠れたエロ犯罪サークルが結構あって、見知らぬ者たちで集まりやすいですからね。盗撮の場合、写真や映像の趣味や仕事をしているベースがあることも珍しくないので、テレビ界などは特に盗撮が横行しやすい環境にあるといえるのでは」

同局では07年、情報番組のスタッフが社内の女子トイレに盗撮目的で侵入し逮捕されており、15年にもまた情報番組のADが女子トイレの盗撮をやらかしている。他局でも同様に社内盗撮事件はときどき聞こえる話であり、ディレクターの言うように人知れず終息させたものを含めればかなりの数になるだろう。

結束しやすいという盗撮犯らが、同じテレビマン同士で繋がればサークル化するのは想像に難くない。女性ディレクターが不安に思うのも当然だろう。

「私だけじゃないですよ。女子アナだって盗撮が怖くてトイレを選んで使っている人はいますからね。TBSは『盗聴盗撮 怒りの追跡バスターズ』なんて特番を定期的にやっているのに、自分の会社の盗撮はだんまりするなんておかしいです。社内調査を徹底しないのはサークルに局の偉い人がいるからじゃない? なんて声すらあるんです」

なにしろ金スマ盗撮事件では隠蔽が疑われてしまっているだけに、その裏に何かがあるのではという不安はいまだ消えていない。(藤堂香貴/NEWSIDER

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