今年は夏じゃなかったのね（番組公式ツイッターより）
【震災から10年】 TBS大型特番
『音楽の日』に批判大殺到のワケ
緊急事態中の“大移動”に集中砲火
TBSが2011年の震災以降、毎年夏に放送している大型音楽特番の『音楽の日』。
今年は震災から10年ということで、3.11の当日に生放送で被災地の宮城県からの大型特番を組んだのだが……。
「今夏にも例年のプログラムでの放送も予定されているらしいが、節目の年だったのもあり今回は特別に震災当日の宮城県からの大掛かりな生中継となった。しかし、今、東京は緊急事態宣言発令中。いくら震災復興の意味がある番組とはいえ、コロナ感染拡大中の東京から地方に数百人という大勢の出演者・スタッフが大移動して歌番組をやる必要があるのかは甚だ疑問」（音楽番組プロデューサー）
番組内容はたしかに通常の大型歌番組と違い素晴らしい作りだったが、さすがにこの “不要不急の県をまたぐ大移動” で批判が殺到したようだ。
「当然、すべて無観客でやっていたが、だったら尚更、宮城県に“民族大移動” する必要は無かった。中居正広や安住紳一郎などのMCや出演アーティストなどのほぼすべてをいつも通り東京に置いて生放送し、2組程度のアーティストが宮城から生中継するとかで復興歌番組として充分成立するはず」（同前）
観客もいない宮城県の会場から、わざわざ大掛かりな生中継をする意味は一体何なのか。
「そんなのは単純にTBSのエゴでしかない。ただでさえ感染対策が全局で圧倒的にずさんなテレビ局として有名ですから『うちはコロナ禍でも、震災復興のために被災地からの大型生放送を成功させた』と主張したいだけ。成功だったかどうかは2週間後、宮城県で感染拡大しているかどうかの結果をみないとわからないのでは」（番組関係者）
一応、TBS側もそれなりの対策はしているようだ。
「今回、大型歌番組の常連である坂道グループやEXILE一族は一切出演させていない。そりゃそうですよ、何十人単位の多人数グループを移動させたら単純に感染リスクが高まるだけ。移動費も莫大にかかるでしょうし無理がある。いつもは何組も捻じ込むジャニーズも、今回は中居と近い関係のキスマイ一組だけ。ジャニーズも『この時期に東京から地方に移動するのは……』と感染対策を徹底している事務所の判断で、出演歌手を絞ったという話もある」（同前）
放送終了後は、出演者もスタッフもホテルに直行し大人しくしていたようだが……東北有数の歓楽街がある宮城の夜の街に秘かにくりだした “時短無視アーティスト” がいないことを祈るばかりだ。 （狩野 玖太）
Leave a Reply