【薬物汚染】あの咳止めシロップが悪用拡大【また流行】

謎の調合薬「パンチ」「ブルース」とは

また、面白半分に「薬の調合」をする連中も出てきている。
あるSNSのコミュニティでは「錠剤の風邪薬を粉状に砕いて別のシロップ薬に混ぜ、さらにアルコールなどを足した」というものを「パンチ」、「ブルース」などと勝手に名付けた複数のレシピを掲載。後に削除されていたが、それを実践して「ハイになれた」と報告する者がいた。
過去、市販薬の大量服用で死の危険に陥ったことがある40代男性は、覚醒剤も大麻もやったことがなく「シロップ30本」が最初の麻薬体験だったという。
「ヤバいですよ。最初は汗が異様に出て、悲しくもないのに涙が出てきて、まったく眠れなくなり、頭痛と吐き気がしました。でも、気が付いたら70時間ぐらい経っていたんです。自分では5時間ぐらいの感覚で、そろそろ夕飯かなと思うぐらいだったのに日付が3日後でした。飯も食ってないので、これは痩せるわと思いましたが、自分はギャンブルで借金あって金を使わなくて過ごせると思って、少し飯を食ってからまた追加20本を飲んだんです。同じように気持ち悪くなりましたけど、前よりはひどくなくて今度は40時間ぐらい経ってましたよ。精神的に何も考えない時間が長くなって気楽だったんで、これを繰り返していたら日中、働いているときにもシロップが飲みたくなって。薬局で3本パックを2つ買って、その場で6本飲んだら気分が落ち着いたんです」
男性はおしゃべりで落ち着きがない性格だったというが、薬物乱用で無口になり「ボーッとしたまま過ごせたのが良かった」と依存を強めたという。しかし3カ月ほど繰り返していたところ路上で倒れた。大腸の動きが止まってガスが溜まる中毒性巨大結腸症などで4カ月近くの入院生活を送ることになったという。
「医師には死んでもおかしくない状態だったと言われ、もう薬は止めましたが、しばらくはシロップほしさが抜けなかった」
覚醒剤などの指定麻薬は非常に厳しい取り締まりがあるが、一方で市販薬の麻薬的な悪用は野放しのまま。
ある芸能関係者の話では、有名な女性タレントが日頃から咳止めシロップを大量に持ち歩いていて周囲に悪用を疑われていたというが、ネット上では この市販薬ドラッグの情報が交わされており、日本の麻薬依存者は当局が把握するよりずっと多いのだ。(片岡亮/NEWSIDER)

Leave a Reply

Your email address will not be published.