関係記者リレー連載 今週の裏「週刊文春」Vol.11体操パワハラ報道合戦の裏

【関係者リレー連載】今週の裏「週刊文春」体操パワハラ報道合戦の裏で壮絶潰し合い

カーチャンさん(51)
元写真誌カメラマン。現在はフリーランスとして張り込みを中心に活動している

キーマンは池谷!

目下、ワイドショーでは女子体操の話題ばかり。各局1日何時間も同じ映像を流す理由は「とにかく視聴率が良いから」(テレビ局員)だそう。というわけで、やはり今週の文春は、体操ネタを5ページにわたって掲載している。
記事では、宮川紗江選手が「パワハラだと思う」と糾弾した日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長に照準を合わせ、バッチバチに糾弾。いわく、千恵子本部長が現役コーチだった頃、選手が脳震盪を起こすほど平手打ちを連打し、ときには足蹴り、ときにはトドのような体躯で踏みつけてくることがあったんだって。
「取材のキーパーソンは(元体操金メダリストの)池谷幸雄だったらしい。池谷が一念発起し、文春に全面協力。資料の提供などを含め、積極的に塚原批判の記事を書かせたということ。その一方で、池谷は新潮には一切協力しなかった」とは旧知の編集者談。
池谷と新潮には因縁があるというのは有名な話。池谷は過去にセクハラ疑惑を書かれたことがあるからだ。今回、池谷は「新潮は出入り禁止!」と吠えまくった結果、「調子に乗っている池谷」というような論調の記事を新潮に書かれていた。まぁ、そうなるよな。同誌は千恵子本部長の5時間に及ぶインタビューを掲載。”逆張りの発想”は、新潮の面目躍如だ。
「今回の記事を巡って、文春は塚原サイドから出版差止請求を食らっていた。『(塚原氏は)公人ではなく私人。名誉毀損だ』という主張だったらしいけど、JOCの要職に就いている塚原氏が私人で通るはずがなく、裁判所はソッコーで却下したようだ」(同前)
彼らの代理人弁護士は、”イケメン弁護士”(笑)の佐藤大和。フジテレビ系「バイキング」のコメンテーターでもあり、ドンファン妻の代理人弁護士でもある曰く付きの人物だ。
「塚原さんの代理人に佐藤弁護士が就任したと聞いたとき、多くの報道関係者が『もっとまともな弁護士のコネはなかったのかよ』とズッコケたはず」(同前)
目下、文春側は「あいつが代理人なら大丈夫だ」とばかりに大きな弾を仕込んでいるという。次週に期待したい。

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