【瓜田速報】3度目の獄中結婚 木嶋佳苗「魔性の女」の謎

死刑という特殊な環境

ここまでは誰でも容易に想像できるだろうけど、問題はここからだ。
拘留中となると話は別で、拘置所の中じゃセックスもなければ料理もない。あるのは十数分の面会と便箋七枚のガテのみ。そんな環境にいながら週刊新潮のデスクと結ばれるんだからこれは大したもんだ。
と言いたいところだけど、木嶋は死刑囚。死刑が執行されるのを待つだけで、面会やガテを出せる期間もどれくらいになるのかわからない。もしも木嶋が冤罪、もしくは無期で社会復帰の可能性があった場合、その週刊誌デスクとの結婚はなかったんじゃないだろうか。
もう残された時間は僅か、という特殊な環境と木嶋の愛を謳うようなラブレターの数々に、「死刑執行までの間までしか生きられないなら、それまで私が相手となってあげよう」。こんな感情が沸いてきたんだろう。優しい人なんだと察するよ。
恋文と言えば昔、俺が東京拘置所に拘留されていた時に、週に二通、多いときで三通見知らぬ女性から便りが来ていて、なんでも歌舞伎町の喫茶店で働いていたことがあって、店を利用する俺をよく見かけていたんだとよ。
で、俺を最近見なくなって、人づてに逮捕されていると聞いて、手紙を出したと言う。その女性はなにか勘違いしていて俺がシャブで逮捕された訳じゃないのに(後にシャブでやられるが、その時は道交法だった)、こう書いてきた。
「実はわたしもそこにいたんです。だから瓜田さんの気持ちわかりますよ。切れてからしばらく経つと、歯も浮いてきて、甘いものが欲しくなるころですよね? えへへ」
この勘違い女にムカッときて、次のガテで写真を同封するように頼むと
「えっ・・・恥ずかしいけどあなたが望むのなら」
と、数日後に写真同封で便りが届いた。拘置所は検閲されるから、官の親父が
「おっ? お前さんの“コレ”か?」
と小指を立てながらからかってきた。
食器工から入れてもらった写真には、とんでもないお化けのような女性のバストアップが……。必死に知り合いじゃないと弁解したのを思い出したよ。

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