アウトロードキュメント:武井勇輝(31)後編

ただ真っ直ぐに進むだけ

—-全国のリスナーを感動させていても、武井さんにとって音楽は“シノギ”なんですか?
シノギっていうか、やりたいことは全力でやって
その中でどうやって飯を食うか、やりたい事を続けらるかって事っすよ。
例えばシングルでやるやつは本当に自分が言いたい事を言う。
今ストリーミング時代なんで曲をバンバン打ってった方が、
人が俺の曲を耳にする回数が多いわけじゃないですか。
だからシノギ感覚で出す曲もあるはありますね。
ウケ狙いとかも(笑)。

アウトロードキュメント:武井勇輝-後編photo004

自らで逃げ道は作らないのが武井のポリシー

—-つまり稼げなくなったら音楽は辞める?
うーん……音楽は大好きだから、もし稼げなくなっても歌いたい。
そしたら趣味で良いんじゃないかな? 俺は趣味なんて持った事ないし。
でも例えばミュージシャンの人って
「俺は歌が歌えなければ生きていけない」
格闘家なら
「俺にはこの拳しかない」
みたいなこと言うじゃないですか?
一切それはない、俺は。
みんなカッコいいこと言いすぎなんじゃないんですかね?
歌が歌えなきゃ、音作ればいいし、パンチが無理なら蹴りゃ良いじゃないすか?
本当に好きな事ならそこに居られる様に努力しますよ俺ならね。
逃げ道を作らない。
—-それが「職業は武井勇輝」ということですか?
職業っていうか、「武井勇輝」生活全てが仕事なんですよ。
朝起きてから寝るまで、寝るのも仕事。
だからヤクザと同じ考え方っスよ。
ヤクザって遊びでシノギやんないじゃないですか。
みんなシノギは本気でやってるけど、それってなんのためかっていうと、生きる為やここの夢や目標の為。
俺も服にしても音楽にしても全部好きなことなんですけど、やりたいことをシノギにして自分がやりたい事を続けられる様にただ真っ直ぐ前に進むだけ
—-その考えは親から? それとも先輩の影響ですか?
いや、自然と、ですね。ずっと1人で生きてきたからじゃないですか。
こういう世界に1人で生きてたら、自分の名前を売って上がるしかない。
自叙伝的小説『ジャパヤン』には、川口連合第十代総長時代のこんな一節がある。
「1人暴走族……。1人で行きたいところを好きに走りまくる。楽しくもない別に。でもこれが仕事なんだよ、俺の」
誰にも頼らず、己の手だけで未来を切り拓くことはもちろん容易ではない。
だが15歳の時からブレない覚悟とふてぶてしさで、「武井勇輝」という看板を背負いながら、今も茨の道を走りつづけている。

アウトロードキュメント:武井勇輝-後編photo005

ブレない覚悟で上がっていくだけ

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