【賛否の嵐】koki「自民党の広告塔」に?

【賛否の嵐】koki,「自民党の広告塔」に?
「七光りのくせに」の批判渦巻く

イメージアップになるのか

15歳でモデルデビューした木村拓哉の次女、Koki,を、自民党関係者が“広告塔”に使えないか模索中だという。
話をキャッチした広告業界筋によると一昨年、河野太郎外務大臣がジャニーズ事務所のタレント、滝沢秀明をアラブ首長国連邦の親善大使に任命したときに動いた関係者と同じ人物が後押ししているという。
Koki,は昨年5月にファッション誌でデビューし、ブルガリやシャネルに起用されるなど「キムタクの娘」としての話題性を全開で売り出し中。プロデュースを手掛ける母、工藤静香と同じ事務所に入っているが、ジャニーズ側のパイプを生かした仕事もあるという話だ。
前出の業界筋によると、「芸能界に強い自民党の人間が、五輪や外交関係でKoki,に何らかの肩書きを与えたがっている」という。
その口ぶりでは、実際に何かの役に立つことは想定されていないようだ。たしかにUAE親善大使となった滝沢も、就任時に「我が国の多様な魅力を積極的に発信する」と言っていたが、そんな活動は見られないまま、タレント引退を表明してしまった。
「そもそも彼が起用されたのは、アラブ語を話せるわけでも、中東に精通していたからでもなく、単にラジオ番組でドバイ旅行したと言ったからですからね」(同)
滝沢は番組で、ドバイの中華料理屋で店員に滝沢だと気付かれたという話を披露していたが、その程度のことで起用されたなら、いかにも話題作りの人選だ。実際、滝沢は就任パーティーの場でUAEの王族らを前に歌を披露した程度のことしかしなかった。
ただ、自民党にはこうした話を生むことで何かとタレントを利用する傾向があり、ジャニーズに対しては以前、都知事選に、「嵐」の櫻井翔の父親で、元総務事務次官の桜井俊氏を担ぎ出そうとした際、ジャニーズサイドに協力を持ちかけたという話だ。
これは結局、俊氏が頑なに固辞して実現しなかったが、使えるものなら何でも使う政権与党だけに、話題のキムタク娘についても強引に担ぐ可能性はあるわけだ。
ただ、そのKoki,の起用があったとしても、必ずしも世間に向けたイメージアップになるとは限らない。メディアも抱き込んだ露骨なゴリ押しには反発も多く、ファンよりもアンチの方が多いといわれる変な現象もあって、ネット上では「親が有名というだけで実力があると思えない」、「親のコネ以外に何もないのに」といった批判が飛ぶ。
その声は、実のところ政界にとっては耳の痛いもので、「親の七光り」で親の地位を引き継ぎ、相続財産を資金管理団体で課税させない国会議員を連想させる。有名人の娘だからと言って安易に起用すれば、むしろ有権者に不公平感を感じさせ逆効果になるかもしれず、前出広告筋は「慎重論も出ている」という話を漏らしている。(片岡亮)

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