【ぼったくりの帝王・影野臣直】前略カルロス・ゴーン様
東京拘置所での年越しは「地獄じゃなくて、天国」です
かげの・とみなお。1959年、大阪市生まれ。大学入学とともに上京し、ぼったくり業界へ。1999年に『梅酒一杯15万円事件』で逮捕・服役。2014年労役囚として30日間東京拘置所へ。獄中生活をまとめた最新刊『サラリーマン、刑務所に行く!』(サンエイ新書)が絶賛発売中
冷暖房完備、健康にも良い!
前略、カルロス・ゴーン様
貴殿が、今年の11月19日東京地検特捜部に逮捕され、東京拘置所で囹圄の身となられ、はや1ヶ月が過ぎましたがいかがお過ごしでしょうか。
貴殿ほどのエリートの方が、多くの死刑囚や諸悪の犯罪者らと同じ屋根の下で暮らし、同じ釜のメシを食うのですから、さぞ屈辱的なことでしょう。心中お察しいたします。貴殿は日本の未決者の待遇に不平不満を漏らされていましたが、そんなもの考え方一つで変わるものです。
貴殿ほどの有名人なら、独居が用意されていますよね。
一般の行刑施設の独居は、一室三畳(洗面トイレ部一畳)ですが、2006年に新庁舎となった東京拘置所は、他の施設より一室四畳(洗面トイレ部一畳)で3・3㎡(畳1枚)広いのです。
身体の大きな外国人が多く収容されているのを考慮し、畳1枚分広くしたのでしょう。日本人なみの体格の貴殿なら、無償で提供された小さな書斎だと思ってください。なんでも、ポジティブに考えましょう。
しかも、東京拘置所の設備は最新で、独居にもエアコンの冷暖房が完備されていて、暑さ寒さ対策も万全です。それでも寒いといわれるなら、貴殿の身柄は未決ですから、衣類を差し入れてもらえばいかがでしょう。
衣類だけではありません。
東京拘置所は、日本一差し入れ物品が充実している施設でもあります。しかも、貴殿のような富裕層の方なら、カネに任せ衣類だけではなく市販の高級布団や毛布、分厚いザブトン等など差し入れさせてはいかがでしょう。
ストレス過多なら、甘味の菓子類も充実していますし、社会情勢が気になるなら新聞も三誌購入できますし、午前午後にはラジオも聴けます。貴殿の拘置所内での言動等が、正しく伝えられていないことがご理解できると思います。
ここは気持ちをニュートラルに戻し、毎日30分の運動で肉体を鍛え、来るべき社会復帰に備えてください。それには、東京拘置所の生活は最高です。禁酒喫煙、早寝早起きの規則正しい日々の生活ですから。
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