【警鐘】南海トラフ地震がついに起きる

オカルトじゃない 南海トラフ地震がついに起きる

極めて近いうちに

今年11月2日16時54分、M5.4、深さ50㎞、北緯33.7度、東経135.2度、紀伊水道を震源とした震度4の地震が起きた。世界で発生した巨大地震のうち2割近くが集中していると言われる地震大国の日本とあって、震度4レベルでは特筆すべきものには思えないが、地震研究の権威として知られる大学教授は「この地震は南海トラフ地震の前兆だ」と警鐘を鳴らす。
「2020年までに発生するのではないかと想定していた南海トラフ地震が間違いなく極めて近いうちに発生すると考えています。さらに、規模を広げ、フィリピン海プレートの影響を受ける茨城県、千葉県から中部日本、四国、琉球列島、台湾、フィリピンまで連動するスーパー南海地震が起きるのではないか」
今回の地震は、ユーラシアプレートがフィリピン海プレートの圧力に耐えかね、地震を誘発したものだという。これは16年頃から続いている熊本地震、鳥取県中部地震、大阪北部地震など多くの地震と同様だという。
「ほかにも、口永良部島や霧島新燃岳、硫黄岳などの噴火も一連の動きの中で理解されるべきものです。18年春から紀伊水道、和歌山県南部、三重県南部、奈良県、徳島県南部、高知県西部、静岡県西部、愛知県東部などで地震が起きていますが、これらはスーパー南海地震の序曲と理解して良いでしょう」(同前)
南海トラフ地震にしても、さらに規模の大きいスーパー南海地震にしても、日本が受ける人的な被害は津波だけで46万人以上が想定されるという。さらに、地震による被害はこれだけでは済まないという。
「土木学会の試算では、経済被害は1400兆円以上に及ぶといいます。これは日本の国家予算の15倍近く。もはや日本崩壊レベルなのです。すでにトヨタ自動車は伊勢湾の津波で自動車積み出し港である金城ふ頭が使えなくなることを踏まえて、福井県敦賀にふ頭を確保しています」(同前)
他方、政府や自治体の対応は極めて遅いという。
「臨海部に造られた津波避難タワーにしても高さは15mほど。そこに昇ることができる人も、多く見積もっても200人足らず。食料も防寒具なども何もありません。今後、近々に起きる巨大地震が大災害になることは火をみるよりも明らかなのです」(同前)
予兆を見逃さず、常に大地震に向けての備えを始めておく必要がある。(浅野良仁)

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