【関係者リレー連載】今週の裏「週刊文春」安室叩きが消えた?
Sさん(50代)
伝説的週刊誌(現在は廃刊)記者。ブラック人脈を活かして情報屋として回遊する
タブーなしは建前
先週以降、芸能マスコミは9月16日に引退したアーティスト・安室奈美恵の話題で持ち切り。今週号の週刊新潮は、安室奈美恵と沖縄県知事選を絡めた記事が右トップの目玉だったけど、週刊文春はなぜか安室の記事は1ページ弱のワイド記事扱い。ちょっと意外だったので文春関係者に聞いてみたところ、こんな回答が寄せられた。
「安室と交際中と噂されている音楽イベントプロデューサーのN氏の仲を書こうとしたところ、弁護士が吠えまくって大抗議してきたっていう話。だったら今回は矛を収め、逆に安室を味方に付けて引退記念本を作らせてくれという話の流れになったらしい。要は、安室サイドと”取引”をしたということかもしれない」
昔から文春は「忖度しない」「タブーなし」というのが常識なんだけど、安室の場合は「ここでスキャンダルを報じたら世間の共感は得られない」と考えたんじゃないかな。そう、小室バッシングのときみたいにね。
たしかに、文春は強面で知られるバーニングだってエイベックスだって叩きまくるし、ドル箱のAKBグループだってお構いなし。さらに言えば、ジャニーズ相手だって手を緩めることはない。でも、「実際は結構タブーがある」と話すのは、別の文春関係者だ。
例えば、幻冬舎「殉愛」騒動のとき、作家・百田尚樹を叩かなかったのは文春で連載をしていたからだし、ビートたけしの独立騒動について新潮が大特集を組んでいるというのに文春が完全スルーだったのは、同誌で水道橋博士が連載をやり、たけしの小説を掲載した関係上、「書きたくても書けなかった」というのは有名な話。さらに、あまり知られていないけど、文春とめちゃくちゃ距離が近いと呼ばれている事務所が1つある。
「福山雅治や桑田佳祐が所属しているアミューズですよ。新谷学編集長が退任したとき、大手芸能事務所は無言でホッと胸を撫で下ろしたのに対し、アミューズだけは文藝春秋に〝退職祝い〟の豪華な花が届いたらしい。蜜月関係の理由は、桑田佳祐が同社でムックなどを出しているからだと思うけど、そうなると桑田さんのスキャンダルは書けないでしょうね」(同前)
まぁ、「文春にタブーなし」は建前だったということか。
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