「外人ヤクザ」が盛り場で急増のウラ

都内の広域組織の準構成員。シノギは「いえない」

組員激減、そして山口組分裂後に「外人ヤクザ」が成り上がったワケ

世界につながる闇のパイプ

山口組分裂騒動以降、裏社会が揺れている。
全国の暴力団地図が塗り替えられつつあるが、同時に進行しているのが組員の流動・流出、そして外国人組員の増加だ。
「もちろん抗争にそなえて、いったん地下に潜らせるために組を抜させらている若い衆もいる。だけどその点で外人は心配ないから、“実行部隊”として使う組も増えるだろう」(暴力団関係者)
不良外国人がここ10年、ヤクザの「実動部隊」になっているケースは決して少なくない。
強盗や叩きからヒットマンまで、“下請け”のダーティワークをこなしてきた。今回も彼らが抗争の裏で暗躍することになるのだろうか。
「ただ外人は『金次第で何でもやる』と言われているが、今はそんな単純でもない。中国系でも東南アジア系でも、向こうの家族の面倒まで見てやってちゃんと関係を作らなきゃ動かない。それに昔は外人は体を張るしかなかったけど、今は頭を使った悪さをする奴らが多い」(同)
ここ数年、裏社会で台頭しはじめているのが「外人ヤクザ」だ。彼らの国籍は中韓から東南アジア全域、南米系にまでおよぶ。
「俺もそうだけど不良になるのは日本育ちの外人」と語るのは現役の準構成員の東南アジア系の男性だ。
「俺らの世代は日本で育った以上、不良をやるんだったら日本っていう意識でやってる。日本のヤクザは世界一だし、そこでトップ獲りたい。三次団体の幹部になってるアジア系の外人もいる」
前出の暴力団関係者によると「外人は貪欲でイケイケ。勢いがちがう」というが、シノギもこれまでのヤクザの常識にとらわれていない。結びつきの強い母国のネットワークを使い、マフィアのように表から裏まで闇ビジネスを展開している。
「昔はドラッグディール(麻薬密売)や叩きとか荒っぽいシノギばっかだったけど、最近は日本の企業がやってる母国の開発ビジネスとかに絡んで金作ってる。日本の『ヤクザ』は世界的なブランドだから、組の看板があると向こうでも顔が利いて商売しやすい。
カタギとヤクザの両方にパイプ持ってて架け橋になれる外人は、これから組織の中でもどんどん出世してくね」(外国籍準構成員)
今後、増加する外人組員たちは「地下に潜りマフィア化してくヤクザ」の中核となるか。

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