内田裕也 放送禁止ギリギリ衝撃トラブル列伝

内田裕也 放送禁止ギリギリ衝撃トラブル列伝

キタノバイオレンスも真っ青 vs ビートたけし

初対決は81年。裕也サン主催のNYRFにTVプロデューサーがツービートをブッキングしたが、裕也サンは「漫才なんかふざけるな!」と一蹴。
怒ったたけしは中継生放送で「内田裕也が老体にムチ打ってがんばってやがる(笑)」と強烈ディス。
「いいガッツしてるじゃねえか」と気に入った裕也さんは『コミック雑誌』の豊田商事殺人犯にたけしをブッキング。内に秘めていた狂気を引き出し、その後の世界中で絶賛されることになる〝キタノバイオレンス〟の原型となった。
その後もたけしはオールナイトニッポンに裕也サンを招いた回にわざと休み、キレた裕也サンは代役のたけし軍団をボコボコに。「ガサッ」「ゴソッ」と殴打音だけが響く放送事故となった。

ジョンのいるNYのアパートで… vs オノヨーコ

NYのヨーコ&ジョンの愛の巣に遊びに行き、ジョンに「ナイストゥミーチュー!」というもビートルズの前座のことはすっかり忘れられていた裕也サン。
が、「ユウヤの奥さんもヨーコみたいに怖いらしいね」と恐妻仲間としてジョンと仲良くなった。しかしある夜ヨーコと酒を飲んで大ゲンカ。
「アンタいつもラリってるだけで何がロックよ。ジョンも言ってたわよ!」と、たぶんジョンはそんなん言ってないのに(さすが世界で一番嫌われた日本人)、真に受けたピュアな裕也サンはアパートを飛び出し復讐を誓う。
10年後、『コミック雑誌』がNY近代美術館で特別上映され、ヨーコはお忍びで見にきてたらしく晴れてリベンジを達成したのだった。

一方的なヤキ…じゃなかった vs 矢沢永吉

裕也サンが永ちゃんに一方的にヤキを入れた、と巷間つたえられるこの件。真相はキャロルがデビューする際、「先生、男にしてください!」と頼まれて裕也サンが根回しをしていたところ、(何を察してか)ミッキー・カーチスのプロデュースに乗り換えたから。
しかも再びメンバーに会うと「やっぱり先生とやらしていただきます」となったが再びミッキーに乗り換え、さすがに「ナメんじゃねえ!」と殴ったという経緯。「したら矢沢がパッと正座して『自分が悪いからもう一発お願いします!』って。
こいつはスターになると思ったね」。言う通り大スターになったが、「なんで儲けた金を日本ロック界に還元しないんだ!」と敵対視していた。

すべらない話で聞きたい vs 松本人志

1992年にダウンタウンの特番に呼ばれた裕也サン。
当時「チキチキ野坂昭如 ! 殴ってたたいてさぁ何点!?」など、大物を呼んでネタにしてやろうと手ぐすねを引いていた松本に対し、いきなり裕也サンが「おい、しりとりをやるぞ!」と逆提案。
急遽ロックVSお笑いのしりとり対決が収録されるという裕也ペースの謎展開に巻きこんだ。しかもしりとりに飽きると「今から原宿を走ろう!」とこれまた突然言い出し、クリスマスムードににぎわう原宿のイルミネーションの中を、松本が裕也サンを追いかけながらしりとりするという神展開に発展。
松本と通行人と視聴者をおおいに困惑させ、裕也サン大勝利で幕を閉じたのだった。

不思議すぎた夫婦 vs 樹木希林

結婚当初から毎晩パトカーが出動し、「なぜこんな包丁がなくなるんですか?」と金物屋に言われるほどのバチバチの抗争を繰り広げていた2人だが、その後別居しあいまみえることはなかった。
しかし雌雄を決する決戦の舞台は30年後にやってきた。
希林とモックン夫妻が代官山に10億円の2世帯住宅を建設、ハブられた裕也サンは毎晩深夜に「ファックユー! 俺はどうなるんだぁ!」などと絶叫。「また裕也が来る……!」と孫たちを怯えさせた。
連日連夜つづく脅迫にノイローゼになりそうだった家族を見かね、希林はついにドアを開けて裕也サンを招き入れる。
「やっと開けたかコノヤロウ! てめえらだけこんないいとこに住み……」と、希林が後ろ手になにか忍ばせていることに気づき、動きを止める裕也サン。
その刹那、「やっちゃいなさい!」という希林の号令にかくれてたモックンが『シコふんじゃった。』じこみの猛タックル! 夫を押さえつけさせると、希林はかくし持っていた鉄パイプで裕也さんを容赦なくメッタ打ちにした。
のちに裕也サンは事件を振り返り、「アレ普通だったら殺人事件だよ。林檎殺人事件だよ」と語っていた。

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