今さら聞けない
「テレビ視聴率」の最新事情お教えします
若者層を意識した「コア視聴率」
ここ十数年で大きく様変わりしたテレビ業界。
ネット環境の整備や、スマートフォンの爆発的な普及により『テレビを観ない』『テレビを持っていない』という世代も増えてきた。
「とくに10~20代では、YouTubeやTikTokなど動画サイトしか観ない者が多い。話題のドラマやバラエティを観るにしても、TVerなどの公式見逃し配信でしか観ないという者がほとんど。テレビが “一家に一台ならぬ一人一台” と言われた時代は完全に終わった」(民放局コンテンツプロデューサー)
そうなると、一昔前まで番組側も出演者側も常に一喜一憂していた 『テレビ視聴率』 が持つ意味合いも、大きく変わることになるだろう。
しかし、すでに数年前に大きな変化があったことは、業界人以外にはほとんど知られていない。
「偶然コロナ禍になった20年の4月から今までの指標が大きく変わった。簡単に説明すると、それまでランダムに配置された視聴率測定機による各家庭ごとの視聴数の集計は、そのまま『世帯視聴率』という数値で残し、より細分化したデータを取り入れた『個人視聴率』を集計し始めた。そのなかで、よりアクティブな10~40代に特化した視聴率をコア視聴率と呼び、その数字をスポンサーが重要視するようになった」(同前)
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