【やっぱりか】暴力問題で引退 貴ノ富士「格闘家に転向」説

プロレス団体も動きに注目している

そこで浮上するのが力士に多い格闘技もしくはプロレスへの転向だ。こちらは他スポーツに比べ門戸が緩く、基本は興行ごとのオファーになるため興行側に選手をゼロから面倒を見て育てる感覚もない。前出の関係者もそのひとりだ。

「試合に出ることさえ決めてもらえたら、あとは本人の問題だからね、格闘技って。指導者や練習先は紹介できるけど、強くなるかどうかはホント本人次第で、こっちは口出せないから。だから生意気であっても関係ないわけ」

ただ、懸念となるのは関係者も口にしていた大砂嵐の失敗例だ。

こちらはエジプト出身ながら貴ノ富士より出世したが、昨年1月に旅先で追突事故を起こし、当初は警察に「運転していたのは妻」とウソをついた上、国際免許証が失効中の無免許運転だったことが発覚。さらに不倫相手との重婚未遂疑惑も浮上し、引退勧告の処分後、引退。その約半年後に格闘技イベントRIZINに出場したものの、準備不足は明らかで、ボブ・サップ相手に両者スタミナ切れの失笑内容で、あっさり契約解除されてしまった。

「でも、あれは使い方も悪い。リングに慣れていく前にサップみたいなデカいのといきなり当てて、横綱・曙とは違うのに、いきなり潰しちゃってた。集客に困って焦ってたんでしょうけど……柔道の石井慧だって何試合もこなしてよくなっていったんだから」

過去、大麻事件で逮捕されながらプロレスや格闘技で活動中の元・若麒麟、鈴川真一の例もあるが、関係者は「貴ノ富士の方が若く将来性は高い」と言う。

「もともとキックやってたから打撃系でもいける。条件次第だろうけど、大相撲の退職金がわずか190万円だったって聞くと、絶対に早くやった方がいい。引っ越し屋でバイトするわけじゃないでしょ。暴力はリングで使えば、金もらえるんだから」

実はこの関係者、貴ノ富士の返答次第では年内に「エキシビションマッチ」という形で転向をお披露目する用意もあったというが、イベント自体の準備が遅れ、これはなくなったという。

「その間にプロレス団体でもコンタクト取ろうとしたところがあるみたいだけど、貴ノ富士はガチンコ相撲タイプでプロレス向きじゃない」と関係者。相撲時代の後援者に話を聞いたところ、「格闘技やる話なんて一切、聞いてない」と答えた。

「もともと彼は短気。ファンに弟と間違われただけでキレるところがあった。引退後は一度も会ってないけど、かなり落ち込んで、反省してたみたいよ。ちょうど本人が尊敬する偉い人が食事に誘ったりしてたみたいだから、そこで次を考えるんじゃないかなあ」

格闘技業界は欲しい存在だろうが、果たして本人の決断は……。(片岡亮/NEWSIDER)

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