【被害者氏名公表】京アニ放火魔
暴かれた「壮絶前科」
前科二犯その内容とは
令和史上最悪の惨事となっている、京都アニメーション放火殺人事件。
7月末段階での死者は35名にもおよび、重軽傷者も33人と、今後も予断を許さない状況が続いている。この残虐事件を引き起こした犯人は茨城県出身の無職、青葉真司容疑者(41)だ。
青葉容疑者が、ガソリンをぶちまけ放火に到るまでの過程やバックボーンはすでに報じられているが、前科二犯といわれるその罪状は一体何なのか。今回は、その前科内容や、前後のトラブルにスポットを当てたい。
1度目の逮捕は2006年4月のことだった。
「青葉に女性の下着を盗んだ疑いがかかり、警察官数人が青葉の自宅に踏み込み、青葉を叩き起こし連行していった」(当時を知る事件関係者)
この逮捕により、もともと滞納気味だった当時のアパートの家賃に、更に滞納が重なっていき、なくなく母親が支払ったという。
「入居当時の保証人は実父だったが、その後に死亡したらしく、実在するかどうかも判らない“叔父”を名乗る、飛ばしの保証人を立てていた。コロコロ変わる保証人に、不動産サイドも青葉に疑念を抱いていた」(同前)
一歩間違えば私文書偽造の罪に問われていた可能性もあり、前科がもう一つ上乗せされていたかもしれない。
そして、2度目の逮捕は2012年6月。今度はコンビニ強盗である。
「当時34歳だった青葉は、強盗と銃刀法違反で境署に逮捕された。茨城県内のローカルコンビニで店員に出刃包丁を突きつけて脅し、レジから2万1千円を奪った」(地方紙事件記者)
この事件では、後の『京アニ放火殺人』への布石になるような、異常な精神状態が垣間見える意味不明な発言をしていたという。
「自ら出頭した青葉は、“オウム犯も次々捕まっており逃げ切れないと思った”と供述し、他にも意味不明な言葉を連発していた」(同前)
この事件で起訴され3年半の実刑判決がでて、母親からも勘当された青葉容疑者。刑務所出所後は更生保護施設を経て、埼玉県のアパートで独り住まいをしていた。そしてその後、今年の7月に大量放火殺人という取り返しのつかない事件を起こす。
「罪に大小は無いものの、窃盗や強盗は人の生死には関わってない。それで更生していればまだ良かった。出所後の数年間で、もともと危うかった精神状態に加えて、屈折した負の鬱積が溜まりに溜まってここまでの惨劇につながったのでは」(捜査関係者)
今後、容疑者の回復を待って取り調べが進むにつれ、精神鑑定という問題も出てくるであろうこの事件。この凶悪犯が、それで“逃げ切られる”ことなどないよう切に願いたい。(瀬戸ジーニアス)
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