【瓜田純士】 “稀代のワル”羽賀研二に告ぐ
「俺は女を喰い物にする奴が嫌いだ」
うりた・じゅんし。1979年、新宿歌舞伎町に生まれる。少年期を不良として過ごし、10代を暴力団に捧げて、獄中に。懲役で物書きに目覚める。著書に『ドブネズミのバラード』等多数。『遺書〜関東連合崩壊の真実とある兄弟の絆〜』がベストセラーとなる。地下格闘技やTHE OUTSIDERにはアウトローのカリスマとして参戦していた
もっと「骨太」でいてくれよ
甘いルックスに長身、日焼けした肌に真っ白な歯で、派手な女性と車を乗り回す。
一体、何で食べてるのかわからない怪しい男を見ると「詐欺師」に見えると言う前例をつくったのは、紛れもなく羽賀研二受刑者(57)だろう。
数々の犯罪スキャンダルにまみれたプレイボーイは、梅宮アンナと交際中に詐欺事件を起こしたことで記憶に新しい。
知り合った歯科医に巧みに儲け話を持ち掛けて未公開株を買わせ、三億円以上もの金をふんだくったが、その株がいわくつきと判明。損害額の返還を求めて立ち上がった歯科医を大阪のホテルに呼び、不良や元プロボクサーの渡辺二郎ら四人でテーブルに着き、債権を抹消する旨の書類に押印するよう脅した。
詐欺と恐喝未遂でパクられ、13年に実刑判決を受けて、沖縄刑務所に服役していた。
その羽賀研二が服役中の沖縄刑務所で釈放直前に御用って報を聞いたから、それに追い打ちを掛けるように俺からも言わせてもらうぜ。
今回の罪名は「強制執行妨害」。
資産隠しを元妻と共謀したなんて微罪だろ? 茶番だよな。あんた嫌われてるよ。御上(おかみ)に。
だってよ、例の詐欺事件の高裁判決後に上告だなんだで赤落ちが高裁判決の1、2年後だったとしても、ほぼ満期での釈放寸前の逮捕劇なんて意図的と思わざるを得ないだろ? あきらかな「いじわる」だぜ。
なんでかわかるか?
女を食い物にする外道は忌み嫌われるんだよ。悪さするならもう少し「骨太」でいてくれよ。そこらで泣いたり土下座したりっていうのはダメだ。
それにしてもあんたは「本物の外道」だよな。したたかで、平気で嘘を吐き、関わった人の人生を崩壊させてもなんとも思っちゃいない。梅宮アンナの親父、俳優の梅宮辰夫に「稀代のワル」と言わせるんだから大したもんだよ。
クソみてぇな野郎、”屑の星”だと俺は思う。
昨今、振り込め詐欺だの特殊詐欺といった不良崩れがやっている犯罪が多いが、あんたと比べたら大したことなく感じちゃうよ。とんでもない野郎で同情の余地もない。
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