ゾウに催眠術をかけようとした男…まさかの展開に恐怖
悲鳴が飛び交う
「私はゾウに催眠術をかけられる」と主張し、それを証明しようとした41歳の男が踏みつぶされて死んだ。英・ミラー紙などが伝えている。
悲劇の舞台となったのは、スリランカ南東部に位置するヤーラ国立公園の敷地内。同園はスリランカで2番目の大きさを誇る国立公園で、世界有数のセイロンゾウ(アジアゾウ)生息地として知られる。
現場はゾウの縄張り付近で、大勢の観光客がシャッターチャンスを求めて集まっていた。そこへやってきたのが被害者の男である。
ただの目立ちたがり屋なのか、あるいはひと儲けを企んでいたかは定かでないが、周囲の制止も聞かずに死の催眠術ショーを開演させてしまう。その一部始終は、観光客のスマートフォンによって記録されていた。
一頭のゾウに向かってゆっくりと近づいていく男。ゾウは明らかに警戒心を見せている。男が注意を引くために手を上げると、それを威嚇と受け取ったのか、「なんだコラ」と言わんばかりにズンズン男へ歩み寄るゾウ。
そして自慢の長い鼻で男の身体をなぎ払うと、体重6トン以上はあるといわれる巨体で何度も何度も踏みつけたのだ。悲鳴が飛び交う中、見物人のひとりがあわてて助けに向かうも、男はすでにぐったりとしている。恐怖で泣き叫ぶ子供の声が響きわたる中、カメラは止められたのであった。
目の前で繰り広げられた惨劇に対し、観光客たちは「ひどいもんだった、全員が目撃者さ。子供も含めてね」「まさかこんなことになるなんて…もちろん催眠術の話はジョークだと思ってましたよ。限界まで近づいて、すぐ逃げてくると思ったんです」
「いったい何がしたかったのかわからないけど、彼が催眠術を使えないことは証明されたね」などと語っている。
目的が何であったにしろ「野生のゾウに催眠術をかけられる」なんて設定、ふつう思いつかない。
その発想力を別の形で活かせていれば、彼の未来もまた変わったかもしれないが、今となっては手遅れだ。
催眠術をかけるどころか人生をかけるハメになった彼は今、あの世で何を思うだろう。(ゼロ次郎)
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