【瓜田純士】この冬、また大物逮捕
芸能人がシャブ漬けになる前に教えてやりたい2、3のこと
うりた・じゅんし。1979年、新宿歌舞伎町に生まれる。少年期を不良として過ごし、10代を暴力団に捧げて、獄中に。懲役で物書きに目覚める。著書に『ドブネズミのバラード』等多数。『遺書〜関東連合崩壊の真実とある兄弟の絆〜』がベストセラーとなる。地下格闘技やTHE OUTSIDERにはアウトローのカリスマとして参戦していた
ボコボコにされて、炙る日々
ある筋から目の覚めるような”鳩(情報)”が飛んできた。
1月か2月に、ある大物芸能人が覚醒剤でパクられるという。そいつの小便はしっかりデコ(警察)に提出済みで、既に陽性反応も出てるってことだから”鉄”の話だろうね。
懲りない奴等に、俺の経験と過去からいくつかの助言をしておこう。
実を言うと昨夜、ジムに行こうと自転車を走らせていたら、”職質”にあったんだ。随分タイミングが良い。以前はよくされていたんだけど、最近はほとんど職質なんて受けていなかった。相手は「二自ら」第二自動車警ら隊、通称”自ら”と呼ばれる選りすぐりの職質の精鋭部隊だ。
若い隊員は俺の顔を見てもピンと来ない。
「悪いけど今から練習だから、格闘技の。ゴネないから早くしてくれ」
と、頼んでから照会を掛けているのを数分待っていた。
「リュックの中もよろしいですか?」
と言うので中身を見せる。10オンスやオープンフィンガーのグローブが出てくると、
「すいません、もうすぐ終わりますから」
暫くするとレシーバーで照会を掛けていた隊員が戻ってきて、
「”08”出ましたけどもう昔ですね。対応ありがとうございました」
と言う。
その場を離れながら、昔を思い出していた。
「08」とは覚醒剤や大麻などの薬物の前科を指す警察用語だ。”マエ”から十年も経てば、もう、職質の際に小便の提出の必要はない、と諸先輩方から聞いていたが、本当だった。俺も過去にシャブで持ってかれてるからね。
シャブと芸能人といえば、少し前も三田佳子の倅に、清水アキラの倅。もっと前は清原にASKA。さらにもっと前は酒井法子。あれにはビビったよ。今回も相当騒ぎになると思う。巷にはシャブにまつわる色んな話がまた溢れるだろうけど、俺が見てきた例から少し話そうか。
20歳ぐらいの時に、いつものように歌舞伎町辺りでポーカーゲームを叩いていると、よく、借金まみれのホストやチンピラがシャブで死んだ話を耳にした。
「そういやあいつ最近見ないけど」
「あぁ、あいつシャブの喰い過ぎで死にました」
「あいつ今精神病院ですよ」
そんなことをよく耳にしていた俺は、いくらか薬に大してビビってはいたが、ヤクザのくせに麻薬も知らないってのもなんだか恥ずかしくて、一通り試したりはしてみた。
マリファナやコカイン、MDMA。それでも中々シャブには行かなかったが、21、2の頃にはシャブを炙るようになっていた。
自分で言うのもなんだけど、マジでおかしな言動や行動を起こして、よく当時の組長にシメられたよ。ボコボコにされてそこら中痛めてるから、また炙るんだよ。
瓜田氏 かっこいいぞ
08は薬関係じゃないでしょ。
単なる○○違反(乗り物)だよ
「08」は、薬関係じゃないでしょ。単なる○○違反(乗り物関係)だよ
「08」は薬関係じゃないでしょ。
単なる○○違反(乗り物関係)だよ
「08」であってます。
「00」が該当なし、「01」が殺人、「02」が強盗、「03」が強姦、「04」が窃盗、「05」が公務執行妨害、「06」が暴行、「07」が銃刀法違反、「09」が凶器準備集合罪、「10」が放火
瓜田さんの文章、好きです
さすがです。