ネットで"神待ち"する 売春少女が激増

一晩だけならなんとも思わない

「神待ち」という言葉が生まれて久しい。
家出少女たちの間では、家出先を提供してくれる男性を隠語で「神」と呼ぶ。その神に拾ってもらうため、夜の街を彷徨い、男性から声をかけてもらうのを待つーーそれが「神待ち」だ。かつては繁華街で行われた「神待ち」だが、現在はネットを通じて「神」を探すのが主流という。
例えば、ツイッターの検索項目で「#家出少女」と検索すると、泊まる場所を探す少女たちが雨後の竹の子のごとく現れる。だが、他方で「#家出少女」とタグ付けした少女たちに群がる男たちが後を絶たない。
過去に何人もの「神」に拾ってもらったという家出少女のA子(18)は語る。
「昔は新宿の『ハイジア』前でおじさんを捕まえていたけど、今はSNSでいくらでも捕まえられる。もちろん、ほとんどの男がヤリモクですよ。これは間違いない。私たちだってタダで泊まれるとは思わないし、一晩だけなら身体をいじられても何とも思わない。中には、援交目的で『#家出少女』のタグを使う女の子もいます」
ほとんどの男は、下心丸出しで居場所を探している女の子と連絡を取るのだ。
「Twitterに書き込めば3分も経たずに、すぐ男から連絡が来る。相手が未成年だと知ったときの反応は2種類。『18歳以下はダメだね』と(淫行条例などで)逮捕されることを恐れる人が半分。残り半分は未成年とわかると、むしろグイグイ誘ってくるロリコン。多いときには口止め料なんかを込みで、一晩10万円を渡してくるおじさんもいます」(同前)
社会部記者の証言。
「ここ数年、警視庁がもっとも力を入れているのがサイバー犯罪対策です。生活安全部のサイバー犯罪対策課が日夜SNSの投稿などをチェックし、犯罪性の高い書き込みに対しては身元の割り出しや行動確認などを続けています」
精神性が未熟な少女たちの貞操観念の欠如と、それを食い物にする大人たちの性的欲求。それを取り締まる捜査当局による“歪なトライアングル”はいつの世も変わらない。(槙悟)

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