【速報】大阪「半グレ50人逮捕」で騒ぐ
不良ウォッチャーに思うこと。(瓜田純士)
うりた・じゅんし。1979年、新宿歌舞伎町に生まれる。少年期を不良として過ごし、10代を暴力団に捧げて、獄中に。懲役で物書きに目覚める。著書に『ドブネズミのバラード』等多数。『遺書〜関東連合崩壊の真実とある兄弟の絆〜』がベストセラーとなる。地下格闘技やTHE OUTSIDERにはアウトローのカリスマとして参戦していた
大晦日、俺は大阪で囲まれた
「なんやワレ〜!」「舐めてんのんか?」「シバくぞ」
大阪、ミナミの繁華街で呻き散らす不良の集団が逮捕された。その数50名。
逮捕容疑は、深夜のガールズバーで飲んでいた男性客三人に因縁をつけて、暴行に及び、重軽症を負わせた容疑だ。
事件で逮捕された連中は「アビス」と名乗るグループ。他にも「アウトセブン」「軍団立石」「米谷グループ」と近年、夜のミナミで猛威を振るう彼らのチーム名が連日ネットニュース等を騒がしていた。背景には暴力団がいて、みかじめ料なんかを回収する役割として彼等がいる、だとか、半グレがシノギをすれば「その資金は暴力団に」などと書かれているのを見たことがある。
そこらの不良ウォッチャーや大学デビューのライターなんかは、この手の記事を平気で扱い、さも、暴力団が関与していて、なんて書いていたりするが、それは「無関係」だから成せる業である。
俺は数年前、大晦日にミナミのど真ん中で半グレ集団「強者」の連中数十人に囲まれて大変だった。そもそも大阪の半グレはこの「強者」から始まっている。
元々はアマチュア格闘技の団体で、そこの首領Xが暴力団の密接交際者だと言うことから、「強者」の選手は次第に愚連隊的な動きを取り始めていったのだ。東京では関東連合が連日メディアを賑わしていたので、彼等、強者の選手達も「ほんならわしらは強者じゃ」と言った具合で目立っていったのだ。
奄美の狂犬と呼ばれた男や、西成の大男。「強者」のリーダー各の彼等とも、当然面識もあれば、飲んだこともある。東京で会えばそれなりに話せるし、魅力的な漢達だ。それでも、俺が大晦日に大阪で囲まれた時は彼等も「瓜田! ワレなんなんや」「ここは大阪や!」と、凄い剣幕だったのを覚えている。
彼等の大将であるXがあまり良く思っていない関西の実業家の男性と行動を共にしていた俺は、ミナミで有名なクラブ「platinum」や「wax」「vanity」等があるエリアで呑気にその男性と談笑をしていたら、数十人の「強者」の連中と目が合い、突然囲まれて騒ぎになったのだ。
結局、事情を知らない俺は、リーダー各の連中と「個」で話すことに成功して、何も起きずに事なきを得た。その時のことを感謝もしている。
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