【逆転裁判】日本のタトゥー・刺青文化を守るため闘い抜いた約1200日

【逆転裁判】日本のタトゥー・刺青文化を守るため闘い抜いた約1200日

長い公判を闘い抜いた 彫師・増田太輝に聞く

文=ケロッピー前田
日本のタトゥーカルチャーの行く末が試された大阪タトゥー裁判。11月14日、大阪高裁は、医師法違反の罪に問われた彫師・増田太輝被告の控訴審判決で、一審判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。
この裁判は、「タトゥーは医行為(医業)か?」が争点となって闘われてきたが、西田真基裁判長は「タトゥーは装飾的な要素や美術的な意義があり、医師免許が必要な医療目的の行為ではない」と述べた。つまり、タトゥーは医行為でなく、芸術であるという増田氏の主張が認められたのだ。
増田氏がタトゥー施術が医師法違反に当たるとして略式起訴されたのが2015年春。彼はそれを不服として裁判で争うことを決意して今回の裁判となった。しかし、2017年の第一審判決では屈辱的な敗訴をした。もしタトゥー施術が医行為であるというなら、医師免許を持つ彫師がいない日本では、事実上、タトゥー施術は違法となってしまう。そんな緊迫した状態でも、彼は諦めなかった。
「一審判決を受けたときの悔しさと屈辱は忘れません…

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