【炎上寸前】富田林逃走犯 大阪府警「3つの大失態」

隠れることなく日本一周。富田林逃走犯

隠れることなく日本一周。謎だ(大阪府警提供)

【炎上寸前】富田林逃走犯 大阪府警「3つの大失態」がやばい

怪情報に振り回されっぱなし

9月29日、山口県にある道の駅で万引きを行ったとして逮捕されたのは、大阪府警富田林署から勾留中に逃走していた樋田淳也容疑者(30)だった。
「翌日、加重逃走容疑で再逮捕。身柄は大阪に移されましたが、完全黙秘を貫き、署名や押印も拒んでいるといいます」(捜査関係者)
逮捕に繋がったのは、「道の駅」での警備員による通報だった。大胆にも日本一周の旅行者に扮していた樋田容疑者だが、まるで大阪府警をあざ笑うかのように笑顔で写真に収まるなどしていた。逃走後、樋田容疑者に翻弄され続けた大阪府警は、今まで一体何をしてきたのか。
「樋田が大阪刑務所を出所したのは今年4月下旬。大阪府警は樋田の元刑務所仲間を丹念に訪ね歩き、18年4月以降、何度も遊んだという尼崎在住の男の行動確認を続けていました。でも、週刊誌などで登場しまくっている元受刑者の家を頼るほど樋田は馬鹿じゃない。案の定、まったくの骨折り損だった」
さらに、捜査網は東京都内にも向いていたという。
「大阪府警は東京在住の元刑務所仲間に目をつけていました。樋田の少し前に出所した、山口組系組織の幹部ですよ。彼が匿っているか、何かしらの関わりの可能性があると見て、同じく行動確認を続けていたんです。とんだ見当違いでした」(同前)
さらに、実家に立ち寄る可能性があると考えた大阪府警は24時間3交代制で実家を張り込んでいたという。
「何年も前から両親とは断絶状態で、立ち寄るわけがないですよ。まったく無駄な労力をかけていたんです」(同前)
そんな中、樋田容疑者は山口県周南市で、一人の男とともに発見されたとの情報が入り、捜査関係者は青ざめたという。
「逮捕当時、羽曳野市で盗んだスポーツタイプの白い自転車で西へ逃走。愛媛県からは、サイクリングで日本一周をしている男と知り合って行動をともにしていた。行動を共にしていた男は『樋田容疑者とはまったく気づかなかった』と話していた」(社会部記者)
樋田容疑者は3週間ほど行動を共にした男と、周南市内の道の駅に立ち寄った際、万引きをして逮捕されたのだ。菓子パン、餅、缶コーヒーなど5点、約1000円分をTシャツの腹の部分に隠し、店を出たところ、警備員に呼び止められたのだ。
「警官を見ると大声をあげ、足で蹴ったりと暴れたそうです。そこで身柄を拘束して調べようとしたら、手で左のふくらはぎ付近を押さえて離さない。不審に思った警官が確認すると左足に例のウサギの入れ墨があった」(前出・社会部記者)
大阪府警の無能さが際立った事件だった。(浅野良仁)

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