
そして、その騒動が報じられた後、正式にキャンペーンが始まるも、それがまたも “おとり広告” だったことが判明。
「生モノの寿司のネタ切れは百歩譲って理解できるとしても、生ビールが開店と同時に品切れなんて、飲食店で絶対にない現象。極端な話、本部から『半額キャンペーン中は生ビールを品切れにしておけ』と各店舗に指示していたのでは、と思うほど。これでは詐欺的商法というより “完全な詐欺” と言われても仕方がない」(同前)
それにしても、なぜ業界の盟主のはずのスシローが『完全なサギロー』に成り下がったのか。
「『スシローのドン』と言われる親会社社長の水留浩一氏は、もともと “企業再生屋” として有名な人物。彼がトップに立ってから7年の間に再上場も果たし、業界トップの業績にまで押し上げた実績は買うが、当然、経営陣と現場の間では凄まじい軋轢が生まれた。ここ数年で蓄積された歪みのエネルギーが一気に爆発したのでは。ずっと汚い商売をして伸し上がってきたが、消費者庁に睨まれた結果、どんどん恥部が表沙汰になったということ。ここからは転げ落ちるだけでしょう」(前出ジャーナリスト)
東京都心部の回転寿司チェーン店に限っていえば『くら寿司』や『魚べい』など他のチェーンに比べて、2割ほど値段も高いため、最近では客足が鈍っていたスシロー。
『サギローは高いし、詐欺キャンペーンばかりだから絶対に行かない』というクレームで溢れかえるSNSを見るに、失った信頼は取り戻せそうにないか。
少なくとも記者やその周りでは、スシローアプリもすでに削除した者ばかりだ……。 (溝田潤之輔)
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