佐藤さん(40代後半)
某女性週刊誌現役記者。趣味は肉バル巡り
政治家にも記者にも名物編集長にも、ウラの顔がある
8月下旬、「ミスター文春」こと新谷学元編集長(現、週刊文春局長)がニュースサイト「BuzzFeed」の動画インタビューに応じ、その様子がネット上で公開された。その数日前、同企画が告知されるや否や、文春社内では瞬く間に話題を呼び、公開当日は社内でパソコンに齧りつく社員が多数いたという。もっとも、新谷氏が顔出しでインタビューに応じるのは今回が初めてだっていうんだから仕方ない。この番組では、新谷氏が視聴者の様々な質問に対して答えていくというものだった。
「人の人生を破滅に追い込む取材をして心が痛むことはありませんか? 30代女性」
のっけから手痛い質問を受ける新谷氏。社内では大爆笑だったそうだ。
それに対して、新谷氏はこう反撃していた。
「人の人生を追い詰めようと思って取材したり、原稿を書いたりしているわけではありません! 週刊文春の方針は『人間には表の顔も裏の顔も、建前も本音もありますよ』と伝えること」
たしかに今の世の中、嘘ばかりなんだな。SNSを駆使する政治家や政治家は「こんな素晴らしいことをしています」「こんなに輝いた世界で生きています」って自分発信をするばかり。あのさぁ、そんな立派な野郎なんていないって。まがいなりにも記者をやっている人間であれば「何を嘘ばっかり付きやがって!」というのが本音だ。
「世の中に対して一定の権力、影響力を持っている人に関して、都合のいい発信だけで埋め尽くされていいのか。ミスリードされてしまうこともあります。不都合な真実、プライバシーだけど、知っておいた方がいいこともある。その役割を担うメディアがあっていいのでは」(新谷氏)
そうそう、そうだよね。
でも、新谷氏の話には一点だけ解せない部分があった。「人の人生を追い詰めようと思って取材したり、原稿を書いたりしているわけではありません!」という言葉。ある文春関係者は酒を飲むと、いつもこんなことを言っている。
「誰か大臣、倒してえ。でも、今度は大物俳優を倒しますよ。どれだけ大物のクビを取ったかっていうのが俺たちの評価じゃないっすか」
ーーということで、近々〝超大物〟がえげつねえ文春砲を食らうみたいですわ(笑)。
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