【新連載】大麻マイスター勘繰男のバズる勘繰り話【1】

まず最初に考えたのは、誰かにバレたな…、最悪だ。

その後に警察か!? と考えましたが、そもそも警察が見つけてたら捨てるか張り込みだよなと思い警察ではないことを確信しました。

 

するとその瞬間、(バタンッ)と車のドアを閉める音が聞こえ、そこで僕と彼女の勘繰りがマックスになりました。僕が彼女に『やばい誰かくる』と言い僕達はすぐに緑のある所から5メートルほど離れ、地面に伏せて姿を隠しました。すると奥の方からライトを持った人が僕たちの緑の方に向かって歩いてきます。これは絶対普通の奴じゃない俺らの緑を取りに来てる奴だと思い、僕はそこで考えました。『ずっとこのまま相手が立ち去るのを待つ』もしくは、『相手を襲って緑を刈り取ってその場から逃げる』この2択しかありませんでした。でもこのまま待ってて緑を全部刈り取られたら僕達の努力とリスクが水の泡になる。だが相手を襲うと言っても僕が持っていたのは小さいハサミ一個と執行猶予…それに彼女を守りながら相手を襲うなんてリスクが大きすぎる…。

 

どうしようと考え3分ほど経ったところで彼女が僕に耳元で小声でこんなことを言ってきました『警察だ~って叫んだらあいつ勘繰って逃げるんじゃない?』。僕はおいこいつ天才かよと思い、大きい声で『警察だー!!!』と叫んだらそいつは全力疾走で草をかき分けて車に走って戻って行きました。僕もそいつの正体を知りたかったので、車のドアが閉まる音が聞こえた瞬間に僕と彼女も全力疾走で車に戻り相手の車を探しに行きました。そこで明らかに怪しい車を見つけ相手にはバレずに30分間ひたすら後をつけて街中に入り、まさかの僕の実家の近所にあるめちゃくちゃ行きつけの閉店後のラーメン屋に入って行きました。

 

まさかあの店長!? と思い、後日ラーメンを食べに行ったら店長のTシャツのバックプリントに、まさかの『No weed No life』の文字。僕はそこで確信しました、あの山にいた人はラーメン屋店長だったと…。

後日僕と彼女2人で緑を刈り取りに行き、美味しくいただきました。

 

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