コロナのドライブスルー検査を受けた横浜市内の病院
「マジでコロナは舐めてかかんないほうがいい」
全国の不良たちがリングの上でシノギを削る格闘技イベント『THE OUTSIDER』で初期から活躍し、横浜で知らぬものがいない男がいる。
その名は高垣勇二。アパレルプロデュース、モデル活動、そして現在は黄金町駅近くのジム『GODSIDE GYM』の代表を務める。
そんな男から、編集部に「実はコロナに感染した」と５月11日に驚きの連絡がきた。
新型コロナの恐ろしさを、高垣本人が語った。
PCR検査の結果出るまで地獄の2日間
いやマジで。自分がコロナになるなんて思ってもみなかった。
感染したらけっこう食らって。このウィルスのヤベえこと、信じらんねえ国の対応も色々見えてきたんですよ。「あいつ感染者だ」って世間から白い目で見られるかもしれないけど、「コロナなんか自分は関係ない」って思ってる人たちにも、自分の話、聞いてほしいなって。
最初に体調おかしくなったのは5月3日。前の日にも軽く寒気してたからはやめに寝たんだけど、朝起きても体ダルくって。
実はその3日前の4月30日に、仲間にコロナの陽性反応でちゃって。飯も一緒に食べたりしてて、ゴリゴリ濃厚接触じゃないっすか？だから3日前に自分も「検査受けたいです」って病院行ったら、「症状出てない人はPCR検査は受けれません」って断られて。しかも職員さん、けっこうそっけない気ない感じで、「そんなんでいいのかよ」って思った。でもその時は一応市販のキッドでやってみたら陰性反応だったし、まあ大丈夫かって。
おかしいなって思った5月3日も、熱計ってみたら平熱だった。仕事にも行きました。屋根にものぼれてちゃんと仕事できたし、家帰ってメシ食っても味があった。でも次の日になって頭痛がはじまはじまりました。
体温はかったら37.6度で、「マジか。やっぱこれコロナじゃん」ってゾクってしました。ていうのも自分、あんまり風邪とか引かないほうで、熱出るのなんか何年ぶりかわかんないくらいなんですよ。だから速攻また病院行って、「PCR受けさせてください！」って。横浜市内の病院で、ドライブスルー式のやつ受けました。
そっから結果出るまでの2日間、けっこう地獄でしたね。コロナってなんか症状が独特なんですよ。インフルとか普通の風邪とかとはちょっとちがう。体がダルくなって、どんより重い感じになって何もする気が起きなくなるっていうのかな……。目の奥にズキズキ鈍い痛みもしますね。今まで経験したことない苦しさだから、すげえ不安になる。ずっと一人っスよ？ ひたすら家にいなきゃなんねえし、うつしちゃいけないから家族にも会えない。
それでも自分はメシの味はするし症状軽いほう。だから自宅安静を選んだんですけど、先に陽性反応が出た仲間は入院してます。入院ていうか、病室がわりに国が借りたホテルに隔離。「出たいけど2週間出れないのが辛い」って言ってます。
今、考えるとやっぱ、「自分がコロナに感染するわけない」ってスゲー思ったし。代表やってるGYMも4月から閉めて私生活も気をつけてたけど、メンタルにどっか隙間があったのかな？
自粛解除されたら、また繁華街とか繰り出す人いると思うけど、本当に気を付けてほしいです。自分みたいに「年齢的にも若いし感染しても平気じゃね？」って思ってても、感染すると思ってもなかったことになる。自分は軽症ですんだけど、重症化するといろいろ後遺症が残るらしいし、マジで舐めてかかんないほうがいいっスよ。
あと、PCR検査を一人一人にやれる環境を、国に早く作ってほしいっスね。「濃厚接触者と一緒にいても症状がないと受けられない」とか、ありえねーなとか思ってて。だって逆に症状出てないパターンのほうが、気づかないうちに家族とか大切な人に伝染したりしないっスか？ 医療の人たちが大変なのもわかるんスけど、だからこそ政府がちゃんとしてやることやってほしいっスよ。これ以上、コロナで苦しむ人増やしてほしくないから。
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