被害者続出「元芸能人とやれます詐欺」横行中

手口は典型的

昨今、元タレントなどが風俗嬢に転身するケースが少なくない。先日、神戸市内のデリヘルに期間限定で働いていたことが発覚したのは、元タレントの坂口杏里。このようなケースでは瞬時にネットで話題を呼び、一瞬のうちに「枠」が埋まるという現象が起きる。
そんな状況に目をつけたのが「何でも屋」だ。
「彼らは著名人の風俗デビュー情報をいち早く察知し、その枠をすべて押さえてしまうのです。それを希望者に高額で転売して、利ざやを得ているのです」(風俗関係者)
だが、ときに「枠があります。転売します」と客を募り、希望者がホテル前でお金を払ったはいいが、待てど暮らせど女性がやってこないケースもある。いわば、今後増えていくと思われる「風俗枠詐欺」だ。
「それらの詐欺商法を手掛けている業者は、もともとプレミア商品やチケットの転売で糊口を凌いでいた。ところが、取り締まりの強化により、現状難しくなったからこそ『風俗枠』に食指を伸ばしたのです。従来の風俗詐欺では路上で『AV女優がいる。割引して3万円』などと客引きをして、嬢を選ばせ、入店前に頭金支払いをさせます。ホテルに入ると写真で選んだ嬢とは別人が現れるというのが典型的な手口。交代を依頼すると『別料金が必要』と。路上で客引きをして店と交渉する役、ホテルへの案内役、集金役、店員と役割分担しているためシラを切ることができます」
今年1月、池袋で4人の男が「AV女優が店にいる」と騙り、男性客から現金65万円を騙し取る事件が発生。男たちは詐欺の疑いで逮捕されたが、6月には全員不起訴処分となった。
「典型的な風俗詐欺がいまだに事件化している一方で、『風俗枠詐欺』は表沙汰になっていません。枠転売なら女性を雇わずとも単独で実行可能なので、今後急増することでしょう」(同前)
欲望の陰には新たな犯罪の芽があるのだ。

Leave a Reply

Your email address will not be published.