日テレ『シューイチ』奴隷契約で特大炎上 テレビ業界の闇
大手事務所所属以外は見下す異常体質
先月29日に放送された日本テレビの日曜朝の生情報番組『シューイチ』が、2011年の番組スタート以来、15.3%と歴代最高視聴率をマークしたことが話題となっている。
「29日はラグビーW杯で日本がアイルランドを破って、大金星を挙げた直後の放送なのでそれも後押しした。しかし、この日の放送では、ある謝罪が行われるかどうかで注目が集まっていたのです」(他局情報番組プロデューサー)
それは、いまだネットを中心に大炎上している問題に関してだった。
「食虫植物ライターの木谷美咲氏が、急遽の依頼で丸々2日間のシューイチのロケに協力した後に、理不尽な承諾書にサインさせられそうになり、それを承諾書の写真ごと自身のツイッターにアップしたところ、合計で12万以上ものリツイート&いいねがあり特大炎上。その後、さまざまなニュースサイトでその件が取り上げられたのが29日の放送の数日前。この件で謝罪があるかと注目されましたが、放送ではスルーでした」(同前)
その炎上承諾書とは、どのような内容だったのか。
「簡単にいうと、今回のロケ出演はノーギャラになるということと、演出内容は制作側に一任するというものでした。他の番組にもたびたび出演しているプロフェッショナルである専門家を2日間も拘束しておいて、これは到底考えられないことですよ」(文化人プロダクションマネージャー)
もちろんすべてのテレビ局や番組がそうであるというわけではない。
「日テレの他の番組だって『こんな出演料になりますが、お受けしてもらえますか?』という番組もあります。要は、この番組の担当プロデューサーに問題があるということ」(同前)
木谷氏は個人で事務所を作っているものの、いわゆる芸能プロダクションには所属していない。
「シューイチに関わらず、情報番組や報道番組のスタッフは、個人で活動している文化人やジャーナリストを完全に下に見ています。例えば、無名の文化人でも、どこか事務所に所属していて、そこに著名タレントなども所属していれば、その手前で失礼な対応は出来ないはず。結局、個人だったら何の影響もないから、タダで使って好き勝手に内容を脚色しても問題ないと舐めてかかっているのです」(個人で活動するルポライター)
殿様商売であるテレビ局は「無名のお前をテレビに出してやるんだから、こちらの言う通りにしろ」と言わんばかり。まさに “テレビ業界の闇” そのものだが、現在はSNS全盛期、どんな個人であっても真実を発信できる時代だ。
この木谷氏の騒動には後日談がある。
承諾書に名前があった番組プロデューサーから謝罪と報酬についての連絡があったといい、今後も話し合いを続けていくというのだ。果たして、この『特大炎上案件』は、無事に和解となるのか。引き続き注目していきたい。(瀬戸ジーニアス)
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