ナックルズ的裏流行語大賞【4】
『おっぱい触っていい?』
氷山の一角
「おっぱい触っていい?」
「手、しばっていい?」
4月に飛び出した、財務省の福田淳一事務次官のセクハラ問題。福田氏を取材していたテレビ朝日の女性記者に対して、度重なるセクハラ発言を行なっていたことが『週刊新潮』によって明らかになったのだ。
森友問題で批判が集まる財務省のトップのスキャンダルということもあり、大炎上。ワイドショーの格好のネタとなり、そのセクハラ発言は、番組内で何度も何度もリピートされ、「流行語大賞候補だね」などと、庶民の居酒屋ネタとなったが、その内容からしてリアルには選考されるはずはなかった。
「いかにも一昔前のセクハラ親父然とした福田氏の見た目もあり、世の女性たちからの嫌悪感はスゴかった。財務省に厳しい目が向けられる中、一刻も早い幕引きをということか、福田氏は十分な反論も反証もしないままに、次官を辞任。減給20%・6ヶ月の懲戒処分を受け入れました」(一般紙記者)
だが、一方で、テレビ朝日の記者でありながら、ネタと音源を『週刊新潮』に持ち込んだこと、また、公開された音源がツギハギに編集されたものであったことなど、このスクープへの疑問も多く指摘されていた。
「福田氏のセクハラ発言など、氷山の一角で、昔から、エロ官僚たちはゴロゴロいます。一方で、そんなスケべなおっさんたちから情報を取るべく、テレビ、マスコミ各社は、若い女性記者を送り込んでいるという事実もある。しかも女性記者は上司にセクハラ被害を訴えるも、これが取り合ってもらえずに『週刊新潮』に持ち込んでいる。テレ朝は、『(被害者)本人が特定され、二次被害が心配される』と説明していますが、要は、今後の取材がしにくくなるからと、“騒いでくれるな”とこれを取り上げなかったわけです。福田氏の発言はもちろん問題ですが、こうしたテレ朝の体質も大いに責められてしかるべきでしょう」(同前)
実際、関係者の間からは、福田氏への同情的な意見も少なくなかった。
「プライベートの時間まで奪おうとする、この女性記者のしつこい取材に福田時間は辟易していて、一連のセクハラ発言は彼女を追っ払うためだったという話も伝わっています」(同前)
にしても、「おっぱい触っていい?」はマズかった。(でんぱた豊作)
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