実は関西では超愛されキャラ そのワケは?
ミヤネ屋は宮根抜きの方が面白い節まで浮上
フリーアナウンサーの宮根誠司といえば、平日のお昼には「ミヤネ屋」で、日曜の夜にはフジテレビの「Mr.サンデー」で司会を務める、今乗りに乗っているアナウンサーのひとりといえるだろう。
しかし、週刊文春が今年発表した「アナウンサー好感度ランキング2018」では嫌いなアナウンサー部門でぶっちぎりの1位に輝いていることからもわかる通り、視聴者からの評価は最悪に近い。「西のみのもんた」と呼ばれる宮根だが、なぜ彼が大御所のような扱いを受けているのか全く理解できない、と感じる方も多いのではないか。
関西において宮根の存在を確固たるものにしたのが、関西ローカルの朝番組「おはよう朝日です」だ。先輩リポーターのピンチヒッターとして急遽出演したところ視聴者にウケ、正式に同番組のリポーターに就任。しゃべりの上手さも相まって1994年には単独司会にまで上り詰め、2010年に降板するまで同番組の顔であり続けた。
関西での宮根人気の理由ともいえるのが、彼のフランクでノリのいい、いわば「ナニワのおばちゃん」的なキャラクター性。いい意味で朝の情報番組らしからぬ存在感によって、宮根は一躍関西の人気者となったわけだ。
「おはよう朝日です」司会時のエピソードとして、阪神大震直後、事態が事態だからと神妙な面持ちでニュースを読んでいたところ、「いつもみたいに笑ってほしい」と多くの問い合わせがあった、というものがある。つまるところ、関西人にとって宮根は「愛されキャラ」なのだろう。
そんな宮根のキャラクターをウリとした情報番組が「ミヤネ屋」なのだが、はっきり言ってしまうと、「ミヤネ屋」に集まる批判の大半は宮根の言動によって引き起こされたものである。
例えば2014年には、錦織圭について解説する元プロテニスプレイヤーの杉山愛に対し、
「スタッフのちょっとテニスかじってる人が知ったかぶりするんですよ」
と、番組スタッフに対する愚痴をいきなり語り出した挙句、フロアにいたスタッフのカンペを取り上げてカメラに写しつつ、
「(この質問)興味あるかな視聴者の人?全国ネットでこんなの喋らされてるんですよ、僕ら。情けないわ」
などと全国ネットでスタッフをこき下ろしだす始末。
つい先日も番組放送中、不具合で画面が変わらない大型モニターを平手で叩き、批判を集めた。叩くと直ることが…、と本人は冗談めかしていたが、精密機器にイライラをぶつけるその姿に、多くの視聴者がドン引きしたのだった。
8月の20日から、宮根の夏休みに伴い1週間にわたって宮根不在の「ミヤネ屋」が放送されたのだが、皮肉なことに「ミヤネ屋は宮根がいない方が面白い」とすら言われている。けっきょくのところ、フランクさが持ち味の宮根も関西から1歩出たら、ただの傍若無人なオッサンでしかなかった、ということだろう。
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