頭が良くなるドラッグが流行中!?巷で話題の“スマートドラッグ”とは

頭が良くなるドラッグが流行中!? 巷で話題の“スマートドラッグ”って何?

頭が冴える、目が覚める

“ドラッグ”と聞けば、覚せい剤や大麻を想像する人が多いのではないだろうか。使用すると、なんだか気持ちよくなったり、ハイになったり…。
だが、今話題の“スマートドラッグ”は、人の頭を良くしてくれる効果が謳われる代物だ。
スマートドラッグと呼ばれているものは、主に海外で販売されている。日本で利用するためには、個人輸入が必要な場合が多い。そして、その大半はサプリメントと大差ない効き目のものであり、コーヒーなどに入っているカフェイン程度の効果を期待して摂取されている。
だが、現在ではより強力な効果があるとされる処方薬も、ネット上で売買されているそうだ。代表的なものにはADHDや、睡眠障害の一つであるナルコレプシーの治療に使用される薬などがあるが、これらの薬の個人輸入は、日本では禁止されている。
スマートドラッグは薬によって効果が違い、その効き目も大小さまざま。インターネット上には「頭がシャキっとした」、「集中力が増した」、「眠気がなくなった」…などなど、その効果を身をもって実感した人々の声が寄せられている。
もちろん、おいしい話ばかりではなく、リスクの存在も見逃せない。摂取した薬にもよるが、うつや幻覚症状といった精神的な副作用が出る場合もあれば、比較的少ないとはいえ、身体に悪影響を及ぼすこともあるというのだ。
なかでも気になるのが、受験生が使用する例が増えているらしいということ。受験生自ら薬を取り寄せているパターンもあるのかもしれないが、それは少数だろう。一部報道によれば、親が子どもに飲ませているケースが指摘されているという。教育熱心なお受験パパ・ママのネットワークで、こうした薬の情報がやり取りされているのだとすれば、受験のあり方も随分と様変わりしたものだ。
ちなみに、厚生労働省によれば、スマートドラッグを児童へ使用すると、心身の発達を妨げたり、薬物の乱用につながったりする恐れがあるという。また、スマートドラッグの大部分は、その安全性や品質が完全には確認できていない。それゆえ、国は個人輸入に対する規制を強化する方針のようだ。
スマートドラッグについては、ネット上のまとめサイトなどで「大事な仕事や試験を前にしたときに、少しだけ脳を補助してくれるものとして利用するものであり、大きな危険性はない」と喧伝されることもあるが…果たして、どこまで信じていいものだろうか。使うも使わないも、あなた次第である。

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