甲子園優勝ヒーロー 花咲徳栄元主将「タタキ逮捕」 友人語る前兆

あの頃は輝いていた

甲子園優勝のヒーロー 花咲徳栄元主将「タタキ逮捕」友人語る前兆

プロには行かず大学で金銭トラブルに巻き込まれた?

甲子園野球ファンには大きなショックとなったのが、花咲徳栄の野球部元主将・千丸剛の逮捕だ。

昨年4月、千葉県八街市の住宅に男5人で押し入り、住人夫妻をバールや刃物で攻撃した強盗致傷などの疑いで1月末に千葉県警佐倉署に逮捕され、その後、千葉地検に起訴されている。5人は当日に市内でナンバープレート窃盗にも関与した疑いがあり、ナンバーを付け替えた車での犯行と見られている。

県警の調べでは、5人は一部が友人同士だが、互いに面識のない者もいて即席の強盗団となっていたようだ。千丸がそんな悪党に成り下がったのは、17年、埼玉県勢初の夏の甲子園優勝の快挙を手にしたヒーローだったことからすると信じがたい落差だ。

選手時代を取材した新聞記者によると「監督からの信頼も厚かったし、チームメイトはみんな彼を誉めていた」という。同僚だった清水達也(中日)や西川愛也(西武)のようにプロには行かず、駒沢大学に進学していたが、何があったか中退していた。

異変を感じたのは高校時代の友人だ。

「アイツ、めちゃくちゃイイヤツだったんですよ。後輩の失敗を『俺のせいです』と言ったり責任感あって男らしくて、それでいて冗談も面白いし、みんなに好かれてました。だから、『イイヤツすぎて人間性が異次元レベル』とか言われてたんですよ。でも、大学行ってから久々に連絡とると、前は絶対に言わなかった愚痴とか言ってて様子がおかしかったです。『大学の奴ら全員むかつく』みたいなこと言ってましたから」

この友人はそんな千丸の“異変”を他の元同級生に話したところ、さらに驚くことを聞いたという。千丸が、

「億万長者になったユーチューバーがやってる極秘の裏アプリがあり、それを使うと投資で自動売買ができて絶対儲かる。裏アプリは高いけどユーチューバーと知り合いの奴がいて、みんなで金を出し合えば使わせてくれる」

というような内容の話をしていたというのだ。

「千丸ってそんな話をして人を騙すような奴じゃないんで、ちょっと信じられないですよ。でも、本当なら何か事情があるよねって友達とも意見で一致したんですよ。お金に困る理由があるとか…」

一説には大学中退の理由がチームメイトとの金銭トラブルではないかとのうウワサもある。友人らはそのトラブル解決に「まとまった金が必要で仕方なく儲け話をしたのではないか」と推察、今回の強盗事件も「その延長線だったら…」と言っている。人格者だったはずの千丸が窃盗団になっていたのは何か人知れぬ理由があるのだろうか。

いずれにせよ強盗致傷罪は裁判員裁判の対象となる重罪で、有罪となれば原則、執行猶予もつかない無期または6年以上の懲役。ただ、犯行に及んだ経緯や動機に汲むべき事情があると減軽されるケースもあることから、友人やファンたちはそこに望みを持ちたいところだろう。(片岡亮/NEWSIDER)

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