お菓子屋「冷蔵庫殺人」囁かれる“エグいタブー”
父娘間の“特別な関係”
「これほど謎な事件はない。被疑者死亡のまま書類送検をする見通しですが、想像以上にどす黒い部分が出始めているんです」
下町で起こった奇妙奇天烈な事件について、ある捜査関係者が苦虫を噛み潰しなら明かす。
まずは事件を振り返ろう。荒川区の和菓子店「菓匠 木津屋」で事件が起こったのは7月6日のこと。早朝、和菓子店を営む木津英喜氏(43)は、いつも通り和菓子店にバイクで出勤したが、その後、家族に不可思議な電話がかかってきたという。
「娘を店で切った。死にたい――」
その約6時間後、店内の冷蔵庫から大学生の娘、木津いぶきさん(18)の遺体が発見された。
「一人で店を切り盛りする店主は夕方前になると、かならず仕事が終わって帰宅する旨を家族に報告するのが日課でした。ところが、その日は帰宅途中、店主の足取りがプツリと途絶えたという。しかも同日、いぶきさんはアルバイトに行くと朝早く出掛けたものの、アルバイト先に姿を見せていないことがわかったのです。この日、2人はなぜ店で合流したのか――それが事件のカギを握っているのです」(前出・捜査関係者)
遺体発見から約4時間後、埼玉県内の河川敷で首を吊って亡くなっている英喜氏が発見された。父娘の関係について社会部記者が明かす。
「木津家は夫婦といぶきさん、そして妹の4人暮らし。奥さんは再婚で、いぶきさんはその連れ子だそう」
発生直後、捜査関係者の間で囁かれたのは、父娘間の“特別な関係”だったという。前出の捜査関係者が打ち明ける。
「いぶきさんが親からDVを受けていたようだという知人の供述が得られたというのです。さらに、彼女の友人は『(いぶきさんが)お父さんとの関係にとても悩んでいた』と証言しているという。警察は現在、この事件の根底に歪んだ家族関係があると見て捜査を続けています。ただ、被疑者が死亡している中でどれだけ真相に迫れるか――」
東京の下町で人気のお菓子屋は、“修羅の家”だったのか。真相解明が待たれる。
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