【仰天】伊豆で480億円のシャブ押収 その舞台裏とは

【仰天】伊豆で480億円のシャブ押収
その舞台裏とは

日本国内の需要を遥かに超えている意味とは

「法律がゆるいから舐められてるってことでしょう。今回捕まったのは香港マフィア。もし奴らが中国の領海で捕まったなら、問答無用で全員まとめて死刑だから。でも、日本ならまともに裁判してくれる。だから世界中の組織がドラッグの経由地点や倉庫がわりに、日本を都合良く利用するんだ。まぁ、捕まってもせいぜい5年(刑務所に)入れば良いわけだから、ちょろいもんでしょう」(暴力団関係者)

静岡県南伊豆町の沖合で不審船が発見され、およそ800キロ、末端価格480億円分の覚醒剤が押収されたのは6月3日夜のこと。警視庁などは覚醒剤を所持したとして現場にいた24から40歳の中国人男7人を逮捕した。全員が「知らない」などと供述し、容疑を否認している。

「船の中からは2キロほどに小分けされた覚醒剤の入った袋が数百個見つかりました。中国人の男らは『瀬取り』という手法で覚醒剤の密輸に関与したと考えられます。瀬取りとは洋上でクスリなどを受け渡して日本に持ち込む昔からの典型的な手口です」(捜査関係者)

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ここ数年、日本に密輸される覚醒剤の押収量が増加している。去年までの3年間は毎年1トンを超過し、今回のような一度に大量の覚醒剤を密輸する手口が相次いでいる。

「16年には那覇港に停まったヨットから約600キロ、昨年10月には名古屋市の倉庫で約350キロが見つかりました。今回はこれらを大幅に上回り、国内で一度に押収された覚醒剤としては史上最多になりました」(同前)

日本の覚醒剤の末端価格・消費量は世界トップレベルだが、「800キロというのは国内の消費量より明らかに多い。明らかに日本は経由地だったのでしょう」とは前出捜査関係者談。前述したように、日本は海外諸国と比べ、薬物の密輸の刑罰が緩い。そのため、国際的な犯罪組織が大量に持ち込む動きが活発になっているというのだ。

薬物の大量押収は、今後益々増えそうだ。(狩野玖太)

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