【マル秘】警察幹部「天下りリスト」の仰天中身

超一流企業がずらり

【マル秘】警察幹部
「天下りリスト」の仰天中身

「警官ほど潰しがきく商売はない」

警視庁の人事を統括する人事一課が毎年1回作成している警察OBの再就職先リスト、通称「天下りリスト」。この書面は警視庁管内の警察署長や警視庁本部の課長以上のいわゆる“管理職”の天下りをA4用紙にまとめたものである。
それを手にした関係者が呆れ顔でいう。
「人事一課の人材情報センターは企業と警察OBのマッチングを行っており、いわば合法的に天下り先の斡旋が行われているのです。しかし、人事一課を通さず、裏口で再就職をする者などゴマンといる。『警察官はつぶしが効く』と言いますが、まさにその通り。日々の業務で知り合った企業の経営者などに『来年退社するから雇ってよ。置いといてくれるだけでいいからさ』と“売り込み”に熱心な現役警官も少なくないんです」
だが、いうまでもなく天下りの甘い汁を吸えるのは一部の限られた幹部のみ。ドロップアウトした元警官にはいったいどこへいくのだろうか。
「“スペシャリスト”なら行き場はたくさんある。要は組織犯罪対策出身ってこと。総会屋対策ができる警備・公安、暴力団対策は重用される傾向がある。暴力団排除条例が施行されて以降、一般企業にとって『取引先が“反社”かどうか』は重要な問題です。それらの情報は公安3課や組対部がデータベースにしており、いわば利権化しているんです」(警視庁OB)
元マル暴の需要は一般企業だけではない。テレビ局や広告代理店、同じメディア業界で力を持つ大手芸能プロダクションとのつながりは関係者の間ではもはや常識だ。
だが全国28万人の警察組織の中には、スペシャリストではないドロップアウト組も当然いる。
「そういった人間は、たとえばヤクザになったり仕手筋になったりしている。風俗店とはどの警官もパイプが太いから、その人脈で風俗店経営をしているものもいると聞く。関西の有名な元マル暴刑事は、沖縄で“キャバクラの帝王”と呼ばれている。そういった連中は警察から離れても事件に顔を突っ込み、裏の人脈とカネをつくっている」
警官ほど潰しがきく商売は、他にない。これでは出世ばかりを考え、点数稼ぎのために事件をでっち上げる警官が出てくるのも、当然だ。

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