ヤクザも喰う「特殊詐欺集団」が外道すぎる

やりたい放題の状況だ

【裏社会】ヤクザも喰う
「特殊詐欺集団」の外道すぎる手口

上納金をかすめとる

「最近の特殊詐欺は“アポ電詐欺”がトレンドだよ」(暴力団関係者)
特殊詐欺に手を染める輩は、日夜新たな手法を編み出している。アポ電詐欺とは、親族や警察官、役所職員、銀行員、マスメディア等を装い、家族構成や資産状況を聞き出して振り込め詐欺や強盗などを仕掛ける手口だ。今年1月から2月にかけて、渋谷区と江東区でアポ電強盗事件が相次ぎ、2月末には痛ましい殺人も発生した。
「東京都江東区のマンションで一人暮らしの無職女性(80)が殺害されました。3人組の男は女性に資産状況を確認するアポ電をかけた後、自宅に押し入り粘着テープで女性の手足を縛り、口をふさぎ窒息死させました。その後部屋を物色し、電話機を破壊した上でインターホンを奪って逃走しました。3月に強盗殺人などの疑いで全員が逮捕され、手口が同様である渋谷区の事件との関連性も疑われています」(社会部記者)
使えるネタはとことんしゃぶるのが特殊詐欺の特徴だ。この事件を引き合いにした詐欺も起きた。
「3月、埼玉県川口市の無職女性(73)のキャッシュカードと現金がだまし取られました。女性が自宅で家電量販店の店員を名乗る男からの電話を受けた後、全国銀行協会の職員を名乗る男が自宅に現れました。女性は男にキャッシュカードを手渡した後、男から『アポ電でお金を置いているか確認して殺される事件がありました。お金を預かります』との電話を受け、再び自宅を訪れた男に現金110万円を手渡しました」(社会部記者)
これだけでも十分恐ろしいのに、前出の暴力団関係者は「こんな荒っぽい手口もある」と話す。
「遂に末端ヤクザをカモり始めたんだ。元々ヤクザと付き合いのある奴が上位の組の幹部名簿を入手して、幹部のふりをして事務所に連絡を入れる。そして義理事や上納金のような口実でカネを振り込ませる。本当に信じてしまう若い衆もいるんだ」(暴力団関係者)
まさに怖いもの知らず。特殊詐欺犯にはそうなるだけの理由がある。
「詐欺の奴らは半グレや稼ぎたい個人が1回ごとに集まるだけの関係。ヤクザのような組織の掟は無い。しかも暴対法の対象にもなんないからやりたい放題だ。もっとも、キレさせちゃマズい組を狙って返り討ちにあう例もあるけどな」(同上)
ヤクザが詐欺被害から身を守る時代とはたまげたものだ。(狩野玖太)

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