強盗、窃盗 やり放題  “極悪代行タクシー”がヤバ過ぎる

“夜の女たち”が被害者に

飲酒運転の罰則強化に伴い、約10年前から利用者数が急増している代行タクシー。都心では最近でこそちらほら話題になっているが、都内から1~2時間の距離にある郊外では「スナックで酒を飲んで代行を呼んで帰る」のが日常風景である。
郊外の場合、駅周辺に飲食店が少なく、クルマで数分の距離にスナックなどが立ち並ぶ繁華街が存在していることが多いというのが理由だ。
「実は、田舎にとって代行タクシーはヤクザの重要なシノギのひとつになっているのです。もちろん一部の悪徳代行ですが」
そう明かすのは、北関東のある代行タクシー関係者。
「このあたりは、100軒のスナックが林立するエリアです。客のほとんどは深夜1~2時に帰宅するスナックのホステスたち。この界隈では代行業者は一社ではなく、6~7社が熾烈な競争が繰り広げられています。私たちは日頃からスナックを飲み歩き、営業活動に余念がない。『困ったことがあったら俺たちに言ってくれ』と”ケツ持ち”を示唆する業者もいますよ。そういった代行タクシーの売上は、当然ながら地場の組織に上納されているのです」
そんななか深刻化しているのは、悪徳業者の不法行為だという。
「お客さんの個人情報を売りさばいている悪徳業者が存在します。私たちはホステスを自宅まで送り届けるため、住所を把握できる立場にあります。ある業者は、それを名簿にして、化粧品などの高額商品を売りつける業者に転売していました。また、男性客からの依頼を受け、ホステスの身辺調査を請け負う代行業者も存在します」(同前)
中には、送り届けたホステスの自宅に後日上がり込み、ストーカー行為を働く者もいるという。
「実際、代行タクシーの犯罪は年々増加傾向。レイプ事件に発展した事例もあるが、被害者はお店と業者の”蜜月関係”に遠慮し、泣き寝入りするケースがほとんどなのです」(社会部記者)
世も末だ。(槙悟)

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