【謎】森喜朗元総理
公式サイトが怪しい投資に悪用されている
本人は知らない?
森喜朗元首相が使っていた公式サイトが悪用されている。個人事務所の閉鎖にともないホームページのドメイン「mori?yoshiro.com」が第三者に取得され、英文の別サイトになっているのだが、タイトルはそのまま「Mori Yoshiro」となっているのだ。
以前は森元首相の活動歴やブログなどが掲載されていたものだが、現在はアメリカの林業サイトの紹介をした観光や環境についてのもの。「森」と「林業」をかけたのかもしれないが、明らかに森元首相のネームバリューを利用した商売にしか見えないものだ。
そして、このサイトを使った仮想通貨の勧誘メールがばら撒かれていることも分かった。
「アメリカの大手企業とのアライアンスが決まりました!9月21日にシアトルで行われたブロックチェーンコンベンションで、今後のブロックチェーン業界にとって革新的な発表がありました。日本の大役人も我々を支援しています」
メールは、新しい仮想通貨発行の案内で、投資を呼び掛けているものだが、そこに後援企業として、問題のサイトのアドレスが掲載されているのだ。「日本の大役人」という書き方は、日本人による日本語ではなさそうな感じだが、あたかも森元首相の存在をほのめかすかのような宣伝文句だ。
メールには企業名や住所、電話番号、担当者名など身元特定できるものは一切なく、参加を応募するURLをクリックすると、いきなりLINEの友達申請を行なう画面に繋がるという不審さ。
「サイト自体は森さんの情報を目当てに訪れる人がいるだけで違法性は見られませんが、仮想通貨の方はまるで森さんが後援しているかのようにも見えます。森さんの名前が明記されていなくても、関係を誤解する人がいれば、何らかの被害に繋がる恐れがあります」とネットセキュリティ専門家。
ドメインの悪用では、かつて愛媛県新居浜市のサイトを取得し、オンラインカジノに誘導した者がいたり、転居したイオンシネマの旧サイトにウィルスを仕込んで、訪問者に害をまき散らしたことがある。怪しいサイトが詐欺などであれば無断で名前を使われたことになる森元首相だが、現在は東京五輪の準備に大忙し。
かつて情報技術の「IT」を「イット」と呼んで失笑された、いかにもネット無知な人物だけに、こんなトラブル自体を気にも留めてないかもしれないが……。(片岡亮)
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