大口病院事件20人怪死事件
「黒い看護婦」をオトした凄腕デカ
落としのプロフェッショナル、あらわる
2人の高齢者の死をきっかけに発覚した大口病院(現・横浜はじめ病院)における入院患者殺人事件。今月初旬、事件は急展開を迎えた。
神奈川県警は元看護師・久保木愛弓を任意同行し、徹底的に聴取。その結果、彼女は「20人ほどやりました」と全面自供したのだった。
「久保木容疑者は事件発生当時からから容疑を疑われてきました。しかし、事件発覚前に亡くなった48人のうち、消毒液が検出されたのは4人のみ。残りの方は自然死として処理されたのです。このような経緯から消毒液混入の直接的な物証がなく、立件が困難でした」(社会部記者)
事件から1年半後のタイミングで「完落ち」したのには、ひとつ理由があるという。
「実は、今年4月、神奈川県警が誇る落としのプロフェッショナルが神奈川署に異動してきたんですよ。
その腕利きの刑事課刑事は14年11〜12月、川崎市幸区の有料老人ホーム『Sアミーユ川崎幸町』で高齢者3人が相次いで転落死した事件の捜査を担当し、当時の被疑者を自供させたことでも知られる人物。(当時捜査本部が置かれていた)
幸署から(大口病院事件の捜査本部が置かれている)神奈川署に異動になった直後に久保木の調べを担当し、見事に落としてしまったわけです。
刑事は川崎の事件の手腕を買われ、久保木容疑者を落とす切り札として異動したと推測できるほどだ」(同上)
県警は6月末、病院を退職していた久保木容疑者から事情聴取。彼女はわずか2日目にして関与を認め、20名以上に対して消毒液混入を行ったことを供述したのだ。
「川崎の転落死事件では被告の自白信用性が裁判の争点になりました。被告は自白を強要されたと主張しましたが、信用性は相当高いとして事実認定されています。今回も丹念な状況証拠の積み重ねと、落としのプロによる供述が軸になる。県警は自信を持っていますよ」(捜査関係者)
刑事に惚れて喋っちゃったということでもないだろうけど、久保木容疑者には法廷でも真実を語ってほしいものだ。(狩野玖太)
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