12月のジンクス? 年末に亡くなった大物芸能人たち
ここ10年でも大物の訃報が
年の暮れは有名芸能人の訃報が多い――そんな「12月のジンクス」がネットでまことしやかに囁かれている。そこで、ここ10年の事情を調べてみることにした。
大滝詠一(2013)
「君は天然色」「幸せな結末」などを代表作に持つシンガーソングライター、音楽プロデューサー。70年代前半には細野晴臣、松本隆、鈴木茂とのバンド「はっぴいえんど」で活躍。2013年12月30日、自宅で夕食後のデザートにリンゴを食べていたところ突然倒れ、救急搬送。そのまま帰らぬ人となった。死因は解離性動脈瘤と発表されている。65歳没。
野坂昭如(2015)
作家にして歌手、タレント、作詞家、落語家、政治家など様々な顔を持つ。代表作は「おもちゃのチャチャチャ」「火垂るの墓」など。文壇界きっての酒豪として知られ、パーティーの席上で映画監督の大島渚と殴り合ったエピソードは伝説となっている。2003年からは脳梗塞を患い、闘病生活を続けていた。2015年12月9日、自宅で意識のない状態で発見され救急搬送されるも、心不全のため死去。85歳没。
安藤昇(2015)
元ヤクザという異色の経歴を持つ小説家・俳優。若き日には渋谷を根城とする愚連隊の頭として名を馳せ、のちに暴力団「安藤組」として知られる東興業を設立。1958年、金銭トラブルに端を発する横井英樹襲撃事件の首謀者として逮捕され、6年間服役。出所後に組を解散して転身した。数多くのヤクザ映画に出演し、経験に裏打ちされた迫力ある演技で人気を博した。2015年12月16日、肺炎により都内病院で死去。89歳没。
島木譲二(2016)
吉本新喜劇を代表するお笑い芸人。「大阪名物パチパチパンチ」「ポコポコヘッド」「カンカンヘッド」などのギャグは、吉本興業における「肉体派ギャグ」の走りとなった。お笑い芸人になる以前はプロボクサーとして活動し、ミドル級で西日本新人王にまで登りつめたものの、目の負傷で引退を余儀なくされたという。お笑い芸人としてブレイクしたのは36歳という遅咲きであった。2016年12月16日、大阪市内の病院で脳溢血によって死去。72歳没。
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