【コロナ騒動】K-1テレ東特番急遽差し替えの舞台裏
番組告知を見た視聴者からクレームが
連日、早朝から深夜までコロナ一色のテレビ界。
志村けんさん死去やTBSの番組収録中止など、日々更新される衝撃コロナニュースにすっかり印象が薄くなったある大問題があった。
「3月22日に埼玉スーパーアリーナで6500人の観衆を集めた格闘技イベントのK-1です。埼玉県知事が直接中止要請しても強行されたイベントだけに、翌日から各情報番組では物凄い叩かれっぷりだった。しかし保証も得られず大会を中止にすれば経営が危ぶまれる可能性もあり、主催者を一方的には責められない」(情報番組プロデューサー)
ともかく、国民から一時的にでも目のカタキにされてしまった形のK-1だが、その後に余りにも大きい仕打ちを受けてしまったようだ。
もともとは大会の1週間後の29日の夕方の枠で、テレビ東京にて75分の特番が組まれていたが、突然、別のバラエティの再放送に差し替えられたのだ。
「テレ東ネット局の大阪、福岡、愛知など主要都市の6局ネットで、22日の一大イベントを放送する内容で、K-1側もテレ東側もスポットCMを打つなど力も入っていた。しかしさまざまな批判によって日の目を見ることはなかった」(前出プロデューサー)
良くも悪くも普段よりも注目が集まった大会だけに、一夜明けた23日の会見でも多くのマスコミが詰めかけた。そこでプロデューサーも、正式に放送を発表していた。
「その会見の2日後に、テレビ東京とK-1側の協議の結果、放送を見合わせたということだったが、実際はテレ東京にクレームが殺到。ひいては番組スポンサーなどにもそのクレームは及んでいたらしい。他局と違い独自路線を歩む強気のテレ東も、今回ばかりは『コロナ感染拡大』というあまりに世間の注目が集まる事象だったために、局側から放送中止を申し入れたようだ」(スポーツ番組ディレクター)
この件は一部スポーツ紙に、「テレビ東京のK-1特番が差し替えに」程度にしか出ておらず、それを知らない格闘技ファンのほとんどは、当日になって放送されていないことに気づき、SNS上で騒ぎ出したようだ。
「契約書の細かいところまでは判らないが、放送権料はほとんど入ってこないのでは。K-1からしたら大会を強行しても、得にはならなかっただろう」(同前)
別団体のRIZIN(ライジン)は、今月19日の横浜アリーナ大会を中止に。格闘技ファンのためにも、一刻も早くコロナ騒動が沈静化することを願う。(瀬戸ジーニアス)
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