【関係者リレー連載】今週の裏「週刊文春」エース記者「新潮へ”裏切り移籍”のタブー」
Kさん(40代)
元AVスカウト。現在は某週刊誌芸能担当。夜の恵比寿に連日出没中
第三次全面戦争はじまる
会員制雑誌「選択」に文春にまつわる噂が掲載されている。
文春を10月末に退社したアンダーグラウンド業界に強いエース記者が、なんとライバル誌の新潮に移籍するって話。これ、一般読者はピンとこないと思うけど、今までに前例がないことで業界的なタブーだよ。数年前、文春のある若手記者が週刊現代に移籍し、“経歴ロンダリング”をしてから新潮に移籍したということはあったけど、今回は電光石火の直接的な移籍。いやぁ、驚いたね。それについて、文春関係者に問い合わせたところ、こんなことを言っていた。
「そのベテラン記者、うちの現在の編集長とまったく反りが合わず、半ば喧嘩別れで飛び出したんですよ。上層部に対しての怒りは凄まじくって、新潮に行くのは彼らに対する宣戦布告の意味もありそうです」
内紛が起きていたということね。
新潮は数年前、文春が中吊りを校了前に盗み見していたという問題を「汚れた文春砲」と題して記事にして以来、文春を目の敵にしているわけだし、こりゃぁ、全面戦争になるんじゃないの。
全面戦争と言えば、ABC協会による上半期の実売部数が発表されたのは、つい先日のこと。予想外の体たらくに業界中が騒然となった。文春はかろうじて週刊誌1位をキープしたけど、実売部数33万部で前年同期比90.13%。そして、後塵を拝したのが2位の新潮。2位といっても新潮にとっては朗報で、全週刊誌のうち唯一、前年同期比を上回っているのだ。これは昨年以降、新潮が「食べてはいけない」シリーズをしつこく掲載したのが高齢者層にウケたということ。決してスクープを連発して売上増に結びついたわけではないというところに週刊誌の悲哀が浮かび上がるのだ。
件の文春記者の“引き抜き問題”に対し、文春上層部は新潮に対し「節操がなさすぎる」と大批判しているようだけど、本当に問題にしなくちゃいけないのは、歯止めのかからない売上減の悲しい現実なんじゃないのかな。
Leave a Reply