関係者リレー今週の裏文春vol.22
「文春記者飲み会”特派会”でハプニングが」
Kさん(50代)
元週刊誌記者。「今は文春も大変みたいですね」
文春も人材難
文春では年一度、いわゆる「特派記者」(社員以外の契約記者)が一同に介するイベントがある。通称「特派会」と言われるもので、居酒屋を貸し切り、しこたま酒を飲み交わすのだそうだ。
「この日ばかりは無礼講。文春記者が30人くらい集まり、普段できないヤバい話ばかりが飛び出すわけです。『あの取材の内幕はこうだった』とか『あの芸能人は絶対クスリをやってる』とか、そんな話ばかり。その日だけは芸能人は一安心でしょう。だって、普段は西麻布や六本木に潜んで芸能人を張り込んでいる記者たちも酒を飲んで戦闘能力ゼロ。前後不覚で使い物にならなくなっているわけですから」
数年前、そんな特派会でハプニングがあったという。現場となったのは、赤坂界隈の料亭の一室。文春記者が上機嫌で宅を囲んでいたところ、その料亭に不倫疑惑が囁かれていた国会議員が疑惑の女を連れ、たまたま来訪したというのだ。
「女将さんを通じて文春記者が飲み会を開いていることを知った国会議員は震えあがり、逃げ帰ったそうです。運が悪かったとしか言いようがない(笑)」
以前の連載でも既報の通り、年内に3人のベテラン記者が相次いで文春を離れるそう。そのため、今年の特派会はさながら送別会のようだったという。
「いま、文春は人材難らしいんですよ。記者募集の公募をかける計画もあった見たいですが、公募ではパッとする人材が集まらなかった過去があり、やはり記者独自の人脈の中から引き抜いてくるほうが賢明だってことになったらしい。みんな『誰か他社でいい記者がいないか』と血眼になって新人記者を探していますよ」
だが、あまり成果は芳しくないようで――。
「業界では『文春の記者って、ネタを取ってこれない記者は編集部で無視されるんでしょ?』とか、『証言を取ってこれないと先輩にボコボコに殴られるんだって?』とか、真顔で言われるわけです。なぜか怖いイメージが定着してしまい、記者経験者を誘っても軒並み拒否されているとか。本当は人に優しい職場みたいですけどね」
たしかに、恐ろしいイメージしかない(笑)。
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