『グランメゾン東京』キムタクが”逆に凄い” と高評価続出のワケ

完全復活も近い?(オフィシャルサイトより)

新ドラマ『グランメゾン東京』キムタクが”逆に凄い” と高評価続出のワケ

逆・カメレオン俳優

『何をやってもキムタク』

演技に対しても、こんな嫌味をかれこれ20年以上言われ続けている木村拓哉(46)。
国民的アイドルグループ『SMAP』解散の戦犯として、地に落ちたポジションであったが、あれから既に3年経過。
徐々に人気も地位も回復傾向にあるのは、以前も報じた通り。

そんな木村主演の10月スタートのTBS日曜劇場『グランメゾン東京』の評判がすこぶる良い。
「初回はNHKのラグビーワールドカップ日本戦と裏被りで視聴率は一桁スタートと予想されたが、なんとTBSの日本シリーズの放送も延長になり、結果的に1時間遅れの放送でNHKとのモロ被りを回避、12.4%とまずまずのスタート。2話は13.2%とあげてきた。昨今のドラマ視聴率の推移としては珍しいパターン」(木村を知る他ドラマプロデューサー)

とはいえ、木村の全盛期は視聴率30%越えが当たり前であったので、淋しい数字ではあるが。
「その頃と現在では、何もかも時代が変わりすぎている。ネットも普及していなく動画サイトなんて存在していない時代とは比較にならない。しかし、SMAPの解散さえなければあと3%位の数字の上乗せはあったかもしれない。いくら復調気配とはいえ、数百万人単位でファンが離れていったのは事実ですから」(同前)

国民的大スターだったSMAP木村拓哉から、いち俳優の木村拓哉としての正統な評価が下っているというところだろうか。
ドラマの内容に関してはどうか。
「日曜劇場の枠はヒットの大小はあるが、TBSの看板枠なので脚本が面白いのは当然。脇を固める主要キャストも素晴らしく、皆を無駄なく光らせる演出も見事。高級レストランを舞台にしているので料理や調理シーンの見せ方も凄い。傑作といえるでしょう」(他局ドラマ演出家)

そして一番気になるのは、冒頭でも取り上げた木村の演技についてだ。
「『何やってもキムタク』は、木村の役柄の脚本上の性格、立ち回りがいつも似ているので、そう言われても仕方ない部分も多い。でもそれは現在は袂を分かった元マネージャーI女史のブランディング戦略でもあった。どんな役柄を演じても『ザ・キムタク』ってなるのは逆に凄いこと。それだけ芯の強い演技が出来るってことだし、いわゆる『逆・カメレオン俳優』といったところ」(同前)

今回のドラマに関しては、こんな要素もあるようだ。
「ずばり最近の日曜劇場のトレンドである “逆境からの復権” というテーマが、木村演じるいわくつきの天才シェフの役に見事なまでハマっている。もっといえば自らも地に落ちた木村本人そのもの。このドラマがこのままうまくいけば、元国民的大スターの完全復活が近い」(別のドラマプロデューサー)

このドラマ以降、年明けにも大型スペシャルドラマ、そして来春以降にも新たな連続ドラマ主演が予定されている木村。
このドラマのように、現実世界でも、過去に喧嘩別れした仲間達と再び手を組むようなことがあれば良いのだが……ドラマと現実は絶対に違うが、今後の木村の活躍に再び注目が集まっているのは間違いないようだ。(瀬戸ジーニアス)

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