【まるわかり】吉本大分裂「本気芸人」と「ポーズ芸人」の境界線

丸く収まったらまた批判されるかも

「辞める辞めないって、本当に抜けるなら親しい社員も引き連れるはずなんです。担当マネージャーとかタレントにくっついてる人の面倒も見るはずでしょ? でも、今回は声をかけられた社員の話はまったく聞かないんです。だから、ただのパフォーマンス。だいたい加藤さんが言ったのは番組中です。お金もらって仕事してる場で自分の会社を辞める話をするなんて、おかしいでしょう。本気だったら番組に迷惑かけないですよ。辞めるイコール、スッキリ降板になるんですから」

ただ、本気で辞めることを考えていた芸人もいると社員は明かす。

「加藤さん以前に、宮迫さん抜けるなら自分も、(田村)亮さん抜けるなら俺も、っていう人がいたのは事実です。新事務所やるなら付いていくって芸人はいます。でも、その宮迫さんたちも自分らで事務所作る覚悟が見えないんです。だから(明石家)さんまさんが取ろうかと言ってるから、さんまさんの事務所に入りたいって勝手に思ってる芸人もいるんですよ。でも、さんまさんはオマケの芸人まで取ると思えないですけどね」

つまりは本気で辞める覚悟のない先輩芸人の言葉に右往左往した芸人たちが、ハシゴを外される危険性もあるわけだ。ただ、社員は「大崎会長が辞任したら辞めるっていう松本さんは本気だと思う」と話す。

「松本さんも番組で言っちゃったところは加藤さんと同じですが、フジテレビの偉い人たちにも、事前にこういう話しますよって伝えてたそうですから。これには社員の間でも動揺があったんですよ。実はこれ、芸人にとって一番、怖い事態です。ダウンタウン派閥がごそっと抜けた場合、社員も結構、抜けると思いますし、残された芸人のほとんどは吉本と契約書を持ってないので、フリーランスみたいに放置されちゃいますよ。そこで誰が主導権をって言ったら、大御所のベテラン芸人たちになると思うんです。でも、そっちはそっちで闇営業の連中とか辞める辞めないとか言い出した人にすごく不快感を持ってる人が多いので、なお亀裂が広がって2つの分裂じゃ収まらないですよ。売れてる人はまだいいですけど、ブレイク前の芸人は大変なことになりますよ」

問題の本質である反社とまったく関係ない吉本分裂騒動。ここまで大騒ぎした以上、誰も辞めないで丸く収まったら収まったで、批判を浴びそうだ。(藤堂香貴/NEWSIDER)

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