『ポツンと一軒家』 超高視聴率は大河ドラマのおかげ?

すごい勢い(公式ホームページより)

【暴露】『ポツンと一軒家』
超高視聴率は大河ドラマのおかげ?

見る番組がない高齢者を取り込んだ

最近、テレビ界隈マスコミをにぎわす、かつて絶対王者と言われた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)の衰退ぶり。そしてそれにあわせるように記事になるのが、大躍進している裏番組の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)の絶好調ぶりだ。

「イッテQの方は例のヤラセ問題以降、不祥事や事故が続いているのが痛い。もちろんそれ以上にポツンの内容が、今のテレビ視聴者層にガッツリあっているというのが一番大きい」(民放局プロデューサー)

海外ロケも多く派手さがあるイッテQに比べたら、大人しい作りのポツン。タイトル通り、ポツンとしてる一軒家を探し、それにもとづく家主のバックボーンやサイドストーリーを深堀りするだけの番組ではある。

「ポツンは国内ロケが基本。スタジオのタレント数もイッテQの半分以下で、ロケに出るのは番組スタッフ。1回放送分の制作費も半分以下なはず。それなのに、今じゃなかなかお目にかからない20%超えという、とんでもない視聴率を叩き出すのだから驚きとしか言いようがない」(同前)

しかし、イッテQの方もそこまで衰退している、というわけではない。

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「たしかに最近の数字は少しづつ落ちてはいるが、ここ数年の平均値はそこまで変わっていない。まだまだポツンと並んで、日曜ゴールデンの2大看板というイメージ」(ベテラン放送作家)

そもそも、若者世代を中心に支持を集めるイッテQに比べ、ポツンの支持層は中高年が中心。しかし、何故こうまで中高年層の支持が急に集まったのか。実はここにポツン大躍進の答えがある。

「当たり前のことですが、同時間帯の前の前の絶対王者のNHK大河ドラマが、現在、歴代ワースト視聴率を連発している。全盛期の平均の3分の1以下の数字で、最新回(6月9日放送分)は驚愕の6.7%。当然、メイン視聴者層は、若者よりも人口が多くテレビを多く見る中高年層。現在放送中の『いだでん』を離脱した中高年が、そのまま大挙してポツンに流れていった」(民放局編成関係者)

くしくも、その大河ドラマ歴史的最低記録の日に、ポツンは過去最高の20.3%をマークしている。超高齢化社会に向けて、その層にうける番組をいかにつくるかが、各局視聴率戦争の明確な答えといえるだろう。

しかしそれでは、ますます若い層はネット動画やスマホ動画へ移行するばかりで……テレビ界の未来は暗そうだ。(瀬戸ジーニアス)

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