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「昔は勉強家の良い人だったのに……」
「司会を始めた最初の頃は、スタッフに相談してやっていたんですよ。でも、最近は違います。たとえば女子体操の問題とか勝手に長くやってしまって、他のコーナーに呼ばれていたゲストがまったく喋らないまま終わってしまいました。それでは予算も無駄になるし、ゲストにも申し訳ないでしょう」
5月にもバイキングは、秋篠宮家の長女・眞子さまの結婚問題で、相手の小室圭氏の企画を放送後、トーク部分を実に100分以上も続け、予定していた他のコーナーが飛んだ。番組最後、坂上は「今日はちょっと小室さんのニュースが盛り上がってしまって、ひとつのニュースしかお届けできなかったということなんです」と釈明したが、スタッフに言わせれば「盛り上がろうが何をしようが、それを仕切るのが司会者」だろう。
「カンペで『締めて』、『次へ』とスタッフがいくら出しても無視。だから、せめて『自分の判断でこうした』と言えばいいのに、『ということなんです』と、そこはまるで他人事みたいに言ってしまう。でも、それを言ったら敵視されるので本人には言えません」
坂上がレギュラーMCに就任した時期にバイキングを担当していた別のディレクターは「当初はそんな偉そうな人じゃなかった」と話す。
「どちらかというと、おとなしい部類の人です。彼はタバコを吸うので、収録直前とかCM中とかにスタジオ前のスペースで吸っているんですが、そのときもだいたい物静かで、人に話しかけられたら応じますけど、自分から積極的にモノを言わないですよ。打ち合わせでも熱心に専門分野のことをちゃんと勉強しながらやっていました。だから悪い印象なかったんですけど、今は評判悪くて、なんで変わってしまったのかと……」
ある日の放送では、ニュースの内容に沿って坂上が「間違いを犯したとき、素直に謝ればいいじゃんと思う」と言っていたが、その後の放送ではゲストの女優、田中美奈子の名前を「田中美佐子さん」と間違えたことを認めず、視聴者の間で批判が持ち上がっていた。
「基本、番組内で報道の誤りを訂正・謝罪するときも、若いアナウンサー任せ。謝るのが大嫌いな人ですよ」とは前出スタッフ。フジテレビ内の要職に就く関係者は坂上についてこう語る。
「バイキング開始時の視聴率は1%台と散々だったので、いま8%台まで出すようになったのは自分の力でやったと思い込んでいるのかも。でも、番組はひとりで作れないのだから、謙虚さを忘れるべきではないですよ」
事実、バイキングには「もう2度と出演しない」という過去ゲストがいるともいわれる。全体の落ち込みが顕著なフジテレビだけに、数字が好調なときは王様でいられるかもしれないが、もし下がれば何人のスタッフが彼と行動を共にしたいと思うのだろうか。(鈴木雅久)
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