【危険水域】福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』
なぜか大失速の「重大な原因」とは
打ち切りも検討中か
今春、鳴り物入りで始まった日本有数の超大物歌手であり俳優の福山雅治(50)主演の連続ドラマ『集団左遷!!』が大苦戦中だ。
「主演の福山をはじめ豪華キャストが勢ぞろい。局の大看板ドラマ枠の日曜劇場で、視聴率も計算出来る“銀行もの”。初回は最低でも18%、2話以降も15%をキープし最終回間近で20%の大台に乗せるのが既定路線だった」(他局ドラマプロデューサー)
だが目論みは甘かったようで、6月になって本部編がスタートしするとほんの少しだけ視聴率が上がるも、グラフ的には下降の一途をたどっている。
「その本部編も『原作と違い過ぎて期待外れ』などと批判が多い。このままだとラスト1回の放送分をカットする『打ち切り』も考えられるほど」(同前)
著名作家・江波戸哲夫の経済小説を原作としているが、ストーリー的には多少の相違もあり、前出の通り批判の声もあがっているが、それは実写化ドラマでは良くあることではある。
「池井戸潤作品ほど現代向けではないので、それを現代に焼き直している感はあるが、そこは許容範囲。これだけのキャストを揃えて低視聴率にあえぐのには、ストーリーよりももっと別な問題がある」(ドラマ脚本家)
ストーリーもまずまず、天下の福山主演で脇を固めるのも良い面々。それなのになぜ、こうまで不評なのか。実は関係者が皆、口を揃えるのは、主演の福山が最大の敗因だという。
「そりゃ本業はアーティスト。でも役者としても実力者で実績もある。問題は芝居が上手い・下手ではなく、単純にミスキャスト。福山は『ガリレオ』のようなクールで知的でミステリアスな役が良く似合う。今回の役は、現実的な熱血漢でコメディ演技も多い」(同前)
確かに事前の宣伝番組の段階でも、ネット上では『福山が無理してる』、『福山が勿体無い』など違和感投稿で溢れていた。しかし、それは福山に責任があるわけでもなく、現代のテレビドラマ制作の仕方に問題があるという。
「1年前にはテレビ局は放送枠に主演俳優を完全に当てはめます。その後に内容や共演者を決めていくスタイル。全ては視聴率を考え、そしてスポンサーの顔色をうかがうためです。福山クラスの超大物なら2年ほど前にはスケジュールを押さえますが、当然それに見合ったスポンサーを引っ張ってきやすい。極端な話、テレビ局は、良いスポンサーがつけば視聴率は二の次という考え方もある」(民放局営業社員)
視聴者は、主演の人気よりも、内容とその面白さに期待しているのだが。『ドラマのTBS』といわれるプライドがあるのなら、1年後に復活する『半沢直樹』のように、“本当に面白い”良作をまた期待したいものだ。(瀬戸ジーニアス)
Leave a Reply