あの芸人の特番か オリンピック番組か
「あのドラマは反響が大きくてドラマ内でイチローが着ていた有名ブランドのフード付きジャージの注文が殺到したほど。そういう実績があれば、番組スポンサーの制作費は倍増するので、予算的にはクリア。この例で言うと、イチローが好んで見ていた番組は一歩リードできますよね」
そこで囁かれるのがダウンタウン松本人志との共演だ。イチローは松本のファンで、過去にフジテレビの「人志松本のすべらない話」を見ていることを明かしている。
「だから、ダウンタウンの番組はどこもイチロー出演を狙うはず。中でも強そうなのは予算がケタ違いにある年末の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)でしょう。引退後の慌ただしさが落ち着く夏あたりから制作チームが獲得に動くのでは」
ただ、各テレビ局の上層部が、そんな現場事情に関係なく「2020年の東京オリンピック・パラリンピック」の番組に起用したい意向を示すことを見込んで、いまからその作戦を練るプロデューサーらがいるという。
この競争でどこが勝つのか、ディレクターに予想してもらうと「本命は本人のドキュメントとダウンタウン関連ですが、レギュラー出演は難しいはず。対抗がドラマで、基本は単発ですが、NHKが大河ドラマに引っ張る可能性もある。穴は我々が進めるバラエティやスポーツ番組のレギュラーで、大穴は予算の大きい報道番組の定期キャスター」とした。
さらに他では、ヒット番組を多数出したことのある名物プロデューサーが、イチローが子供たちを指導する「選手育成番組」の企画を練っているというウワサもあった。イチロー獲得の競争率はいまジャニーズタレントや一流女優より上。日本の球界に入る可能性も取り沙汰される英雄の「第2の人生」だが、あの手この手でその身を確保しようとテレビ界が争い始めている。(片岡亮)
Leave a Reply