ファンは所詮、アイドルのATMでしかないのか
アイドル自身の営業活動に問題も?
monogatariというアイドルグループが先日、CDを200枚購入したファンを対象に限定イベントを開催したのだが、とある男性参加者が受け取ったプレゼントがひどいと、一部で話題になっている。
CDらしきプレゼントの表面には、メンバーの一人である香山あむからのメッセージが書かれていた。しかし、それは感謝の言葉などではなく「もっとお金をつかってください。たくさんあるでしょ?」という、がめついにも程がある内容だったというのだ。
仮にCD1枚1000円として計算すれば、この男性ファンは20万円もの大金を同グループに費やしていることになる。それでもなお、「もっとお金をつかって」と要求されるとは…アイドルは、ファンのことを都合のいいATMとしてしか見ていないのだろうか。
そして恐ろしいことに、当該のメッセージを書いたと言われている香山は現在17歳だという。まだまだ少女の年齢である彼女が、ここまで傲慢になってしまった背景には、現代のアイドル事情が関係しているのかもしれない。
なぜなら、こうした話が取り沙汰されるのは、地下アイドルに限ったことではないからだ。それこそアイドル界のど真ん中、AKBグループに所属しているメンバーにだって類似のケースがある。
例えばSKE48の惣田紗莉渚は今年5月、AKB総選挙の中間発表の順位が予想より低かったことを受け「一人500票、最低100票を投票して」といった趣旨の発言をした。投票権を得るにはCDを購入したり、アプリで有料登録したりする必要があるため、ファンに金銭的な負担を強いていると思われても仕方がない。
また、同じくSKE48の古畑奈和も、総選挙への投票を促す意味で「6000円いくらで18票投票できる」「モバイル票狩りしてね」「他人の携帯を奪うのも手」などと呼びかけた。もちろんファンの間からは非難の声が上がり、二人とも、発言の翌日には謝罪ツイートをするハメに。
このようにアイドルがなりふり構わぬ言動に走ってしまうのは、ファンとの距離が昔よりも近づき、SNSや生配信、イベントなどで直接触れ合う機会を使って、自ら“営業”できるようになったという構造変化が一因だろう。他には、一部の熱狂的なファンに大金を落としてもらわなければ、アイドル界でのし上がっていけないという切実な思いもあるのかもしれない。
容姿や才能に恵まれ、アイドルになった彼女たち。熱心に応援してくれるファンから、お金を巻き上げることが本当の夢ではなかったはずだ。いったい、どこで曲がってしまったのか…欲深すぎるその姿は、あまりにも哀れである。
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